2018年10月8日月曜日

一度も削ったことのない歯が、最も丈夫で長持ち。

虫歯や歯周病になってから治すのではなく、そもそも虫歯にならないように、歯周病にならないように予防しましょう、というものです。欧米ではかなり前から浸透していて、歯科に関しては特に予防が最優先されています。

2011年、80歳の段階で何本の歯が残っているかが各国で調査されました。最も多かったのがスウェーデンで20本、アメリカは16本でした(2011年調査)。スウェーデンは予防歯科の浸透度合いが世界でもトップクラスの国です。
それに対して、日本は9.8本。スウェーデンの半分以下です。
虫歯ができたら削って詰める、歯周病が進んだら抜歯して入れ歯、といった対症療法を中心に治療を行ってきた日本は、予防歯科に関して欧米より20年ほど遅れているとも言われており、その結果がこの数字に現れていると言ってもいいのではないでしょうか。
なぜ予防歯科か
痛みがある時や詰め物などが取れると歯科医院を訪れ、悪いところを削って詰めて、これでしばらく安心!
と思う人が多いかもしれませんが、歯は一度削ると再度虫歯になるリスクが格段に高くなります。虫歯の再発を繰り返すという悪循環に陥り、最後には神経を取り除くことになって、結局は歯の寿命が短くなってしまうのです。

一度も削ったことのない歯が、最も丈夫で長持ち。
一度でも削ってしまった歯は、二度と元には戻れません。
だから、虫歯にならないようにするのが大事なのです。
歯周病も同様です。
初期段階では自覚症状がほとんどないため、来院される頃にはかなり状態が進行して悪化してしまっている場合が多く、治療は当然大掛かりになり費用もかさみます。悪くすれば、
抜歯を余儀なくされることも。
歯を抜かざるを得ないところまで放置するのではなく、症状が出る前に、あるいは進行する前にご来院いただき、適切なケアを行って、できる限り長くご自身の歯で食事を楽しめるようにする。

これが予防歯科の考えであり、当クリニックの切なる願いでもあります。
歯科医療技術も日々進歩を遂げ、どうすれば虫歯や歯周病にならないのか、具体的な手法が科学的に実証されてきました。当クリニックでは、その技術を皆様に提供すべく、日々研鑽を積んでいます。

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