2018年10月29日月曜日

歯石は歯垢(プラーク)が石灰化してできており、通常の歯みがきでは落とすことができません

歯周病は、広く蔓延している病気です。日本人の40代以上の方の約7割が歯周病の予備軍またはすでに発症しているといわれています。
さらに、中年以降の方の病気という認識が強いかもしれませんが、近年では若年層でも注意が必要です。ごく初期段階では自覚症状が現れませんが、「歯ぐきの腫れ」「歯ぐきからの出血」「口臭」「歯が浮く」「歯がグラつく」などの症状がある場合は、ある程度のレベルまで歯周病が進んでいるサインです。
気になる症状がありましたら、近鉄奈良駅より徒歩3分の歯医者「楠原デンタルクリニック」にできるだけ早くご相談ください。

歯周病の予防と治療方法
軽度歯周病(歯肉炎・歯周炎)の場合 スケーリング
歯石は歯垢(プラーク)が石灰化してできており、通常の歯みがきでは落とすことができません。歯石が付着してしまった歯をきれいにするためには、スケーラーという専用の器具を用いて歯石や歯垢を徹底的に除去する治療を行います。スケーリングには歯をきれいにするだけでなく、歯周病の発生・進行(悪化)を抑制・予防する効果もあります。

中度歯周病(歯周炎)の場合 ルートプレーニング
中度まで進行してしまった歯周病には、スケーリングに加えてルートプレーニングという治療も行っていきます。ルートプレーニングでは特殊な器具を使用し、スケーリングでは除去しきれなかった歯茎の奥に隠れた見えない歯の根(ルート)にまで付着した歯垢や歯石、そして歯周病菌に感染した歯質などを除去していきます。また、歯や歯の根の表面もツルツルになり、歯垢や歯石などの再付着の予防にも繋がります。

重度歯周病(歯周炎)の場合
スケーリングやルートプレーニングでも状態が改善されないほど重度まで歯周病が進んでしまうことがあります。そこまで進行してしまった歯周病には、歯周組織再生治療で歯周病により溶けてしまった骨の回復を行うなどの外科的な処置が必要となります。

歯周病には「予防」が最も有効
歯周病には様々な高度治療がありますが、「予防」にはどれも敵いません。毎日、きちんとブラッシングをして丁寧に歯垢を取り除きましょう。そして歯垢を放っておいて石のように固い歯石にしないためにも、少なくとも半年に1回は定期健診に行き、歯石除去と歯の健康チェック、正しいブラッシング指導をしてもらいましょう。

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