2020年12月10日木曜日

歯周病とは、歯の周りの病気の総称です

 よく歯周病と混同されるものに歯槽膿漏がありますが、これは歯周病の一症状であり、発症すると歯周組織から膿が出ます。歯周病は、歯周組織が歯垢(プラーク)に含まれている歯周病菌に感染して歯ぐきの腫れや出血が起こり、最終的には歯が抜けてしまう病気です。日本人が歯を失う原因のほとんどを占めています。歯周病は、初期では自覚症状がほとんどありません。そのため、日本人の成人の約80%が歯周病(歯肉炎または歯周炎)にかかっているというデータもあります。 自覚症状が出る頃には、細菌による歯周組織の破壊が進んでおり、手遅れになることも珍しくありません。歯周病は静かに進行していくため、早期発見・早期治療が肝心です。

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歯周病が与える全身への悪影響

実は、歯周病はお口の中のみならず、多くの病気の発症や進行のリスクになる恐ろしい病気です。近年、歯周病に関するさまざまな研究が進み、歯周病菌や菌が出す物質は心臓病、糖尿病、肺炎、口腔がんのリスク を持っていることが判明しました。さらに、妊娠中の女性が歯周病にかかっている場合、お腹の中の赤ちゃんに影響を与える可能性 もあるのです。

 

糖尿病

血糖を下げるホルモンのインスリンが不足したり、うまく作用しなくなることで高血糖が続くのが糖尿病です。歯周病は糖尿病の合併症のひとつとして挙げられています。糖尿病になると、糖尿病ではない状態に比べて歯周病のリスクが高くなるといわれています。また、歯周病を治療して治すことでインスリンが働きやすい状態になり、血糖値が改善するという報告もあります。

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誤嚥性肺炎

誤嚥性肺炎の主な原因は唾液中に含まれる細菌で、加齢により飲み込む力や咳反射が衰えてしまい、唾液や食べ物が誤って肺に入ったことから発症します。高齢者に歯周病原性細菌などの口内細菌を減らすための口腔ケアを行うと、肺炎の発症率が下がるというデータがあります。

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