2015年8月1日土曜日

歯周病において女性特有の問題

歯周病っていったい何なんでしょう?「歯周病」とは、歯の周りにあって歯を支えている歯周組織が歯周病菌に感染することで、歯肉が腫れたり、出血したり、膿が出たり、最終的には歯を支えている骨を溶かして歯が抜けてしまう病気の事を言います。色々説から見ると、男性より女性の方がもっと歯周病にかかりやすいです。なぜというと、その要因は女性ホルモンにあります歯周病菌の中には女性ホルモンを特に好んで繁殖する種類があり、女性ホルモンの分泌量が増えるとその菌も増殖します。歯周病に関する治療は是非歯科用顕微鏡といったような歯科機械の協力で行いましょう。そして、医師の指示で行いましょう。

  歯周病については、女性の特有な問題はなんでしょうか。一緒に見ましょう。

①歯周病と妊娠について

  一般的に妊娠すると歯肉炎にかかりやすくなると言われています。これは女性ホルモンのエストロゲンによって歯周病菌が増殖すること、また、プロゲステロンによって、炎症の元であるプロスタグランジンを刺激し炎症が起こしやすくなることが挙げられます。

  これらのホルモンは妊娠終期には月経時の10~30倍になると言われており、妊娠中期から後期にかけて妊娠性歯肉炎になりやすくなります。基本的には丁寧に歯磨きをして口の中を清潔にしていれば起こらないか、軽度の歯肉炎ですみます。油断すると歯肉炎から歯周炎に移行する場合がありますので注意が必要です。

②歯周病と早産・低体重児出産

  妊娠中に歯周病になる、もしくは歯周病になっている人が妊娠すると、早産および低体重児出産のリスクがそうでない人の7倍にもなるというデータがあります。このリスクは、タバコやアルコール、高齢出産などよりはるかに高い数字です。これは歯周病による慢性炎症細胞から出る炎症性物質が血流を介して全身をめぐり、子宮収縮のシグナルとなっていることが考えられています。

  歯周病は歯周病菌の感染によって起こります。口の中が清潔でなくなると、歯や歯とハグキの境目などに細菌の塊であるプラークがこびりつきます。そのプラーク中の歯周病菌は酸素を嫌う性質を持つ嫌気性の細菌であるため、自分たちの居心地のよい場所を作ろうと歯肉溝にすみつき増殖します。

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