2020年10月8日木曜日

歯周病原細菌はお口の中だけに悪影響を与えるのではありません

 歯周病が全身の疾患を悪化させる

歯周病原細菌はお口の中だけに悪影響を与えるのではありません。全身疾患の症状にも害を及ぼすことがあることが分かっています。

たとえば、糖尿病と歯周病にかかった患者に細菌を殺す抗生物質を服用させたところ、血糖値をコントロールする物質が増えるなどの改善があったと報告されています。また、歯周病原細菌は動脈硬化を誘導する物質を出すと言われていますが、これは狭心症や脳梗塞の原因ともなりかねません。

さらに歯周病はお年寄りにも悪い影響をもたらします。それは歯周病原細菌が肺に入ることが誤嚥性肺炎の原因になり得るということです。このように歯周病は他の疾患を引き起こすおそれもあるため、早期に治療と予防に注力することをお勧めします。

 歯科顕微鏡

歯周病は基本的に歯垢と歯石を除去することが治療となります。重度の場合はそれらに加えて、細菌に冒された部分の除去や歯周組織の再生治療を行うことがあります。

 

スケーリング

スケーラーというフック状の先端になっている器具で、歯に付いた歯石を落とします。歯石は歯肉の近くに付着していることが多いため、ちくちくと感じる場合がありますが、重度でない限りは無麻酔で行います。

 歯科機器

ルートプレーニング

歯周ポケットの奥深くまで入り込んだ歯石は、麻酔をした上で取り除きます。歯石が歯の根元のまで付いている状態です。歯周ポケットをきれいにすることで、徐々に歯肉の状態が改善していきます。

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