2014年7月18日金曜日

歯周病の外科治療、再生治療についての情報

歯周病の症状が比較的軽い段階の場合は、歯や歯ぐきの周りを丁寧にクリーニングすることで治療できます。ところが、症状が進行して歯周組織の破壊が進んでしまった場合には、歯周組織を回復させるための外科手術が必要になります。

歯肉剥離掻爬手術
歯肉剥離掻爬手術のことで、歯周組織の感染範囲がかなり広がった歯周病に対して行う外科的処置です。重度歯周病の治療では歯ぐきの奥にこびりついた歯垢・歯石をどれだけ取り除けるかがポイントになります。そのため歯ぐきを切開し、顎の骨からはがして歯根を露出させ、歯周ポケットの奥に付着した歯垢や歯石、感染した組織を取り除きます。歯周病の治療は専門な器材が必要です。一部分の器材はオートクレーブによる消毒が欠かせません。

GTR法
メンブレンと呼ばれる膜を設置し、歯肉が入り込まないようにする治療です。この治療により、メンブレンの下で歯周組織が再生をはじめます。顎の骨がきちんと再生するまでメンブレンを保持し、その後、メンブレンを取り除きます。一定期間後に取り除くためにもう一度手術が必要になるといったデメリットがあります。

エムドゲイン治療
エムドゲイン治療とは、GTR法と同じく、歯周組織を再生させる治療のことです。
GTR法では、歯肉が入り込むのを膜を用いて阻止しますが、エムドゲイン法では、歯周ポケット内部を清掃した後にエムドゲイン・ゲル(エナメルマトリックスデリバティブ)という薬剤を欠損部に入れ、歯肉の侵入を防ぐと同時に歯周組織の再生を促します。

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