2014年7月8日火曜日

歯周病を悪化させる危険因子および歯周病と全身疾患の関係の紹介

歯周病とは歯と歯ぐきの隙間から細菌が入り込み歯を支えている歯ぐきや骨、歯根膜などの歯周組織を壊していく病気で、歯肉炎と歯周炎に分けられます。その進行状況により歯ぐきの発赤・腫れ・出血、口臭、歯のぐらつきなど様々な症状が現れます。しかし、自覚症状が少ないため、本人が気づく頃にはかなり重症になっているという危険な疾患です。歯周病の治療は専門な器材が必要です。一部分の器材は小型高圧蒸気滅菌器での消毒が必要です。

歯周病を悪化させる危険因子
局所的因子:歯の形、歯並び、歯の周囲組織の状態、咬み合わせ、口呼吸、唾液の量と質、歯石、歯周ポケット、プラークを増加させる食物や摂取回数、口腔清掃の知識など
全身的因子:ホルモン、全身性疾患、遺伝性疾患、薬剤の服用による副作用、精神的ストレス・疲労、喫煙、加齢など

歯周病は、歯がグラグラしてきて抜ける「歯の病気」です。しかし最近、歯周病と全身的疾患との関係が指摘され始めてきました。

歯周病と心臓疾患の関係
重度の歯周病は、歯周病菌が血管内にまで入り込み血液の流れによって全身の臓器に侵入します。現在、歯周病菌の一種に、血栓(血のかたまり)を作る作用があることが証明されていて、それが心臓の血管を詰まらせ心臓発作を引き起こすとされています。

早産と歯周病の関係
歯周病菌による口内の炎症が胎児の成長に影響し早産を引き起こすことがあります。歯周病の妊婦は、歯周病でない妊婦と比べて、早産や未熟児を出産する確率が7倍にもなるといわれています。

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