2017年3月21日火曜日

歯茎が腫れたり、出血、口臭、歯のぐらつきなど、歯の周辺組織の炎症が起こる病気です

重度の歯周病は、歯を支える事ができなくなり、抜けてしまうこともあります。 様々な原因で歯周病となりますので、しっかりとした検査を行い、一人一人に適した治療を行います。

歯周病とは、歯と歯ぐきのさかいについた細菌(プラーク)が炎症をおこして、歯を支えている歯周組織(セメント質、歯根膜、歯槽骨、歯肉)に障害をおこすようになったもので、炎症が歯ぐきに限局されたものを歯肉炎、さらに進行して歯の骨が退縮するようになると歯周炎といいます。いずれにしても、歯周病は歯についたプラークが原因で起こる感染症です。ですから、病気の原因であるプラークを除去し、プラークのついていない状態を維持することが歯周病の治療方法なのです。
プラークをつかなくする為の一番大切な事は、患者さん自身の毎日のブラッシングです。食後と就寝前のブラッシングで歯と歯周組織の健康を維持、増進できます。もちろん虫歯の予防にもなります。プラークは細菌の塊ですが、層をなして(バイオフイルムといいます)歯の表面にへばりついています。細菌をやっつけるために抗生剤の塗布などが行われますが、うがいだけではプラークを取り除くことは難しく、ブラシでこすり取ることが必要です。

プラークを数日間ついたままにしておくと、唾液中のカルシウムを吸収して硬化し、やがて石のようになって強固に歯にへばりついた状態になります。これを歯石といい歯周病の主な原因のひとつです。歯科医院ではこれらの歯石や歯の根の表面についた汚れを取り除き、根面を清潔な状態にクリーンアップします。この状態を患者さんがブラッシングで維持できれば、歯周病の治療は奏功したという事になります。
歯周病はあまり自覚症状のはっきりしない状態で進行していきます。ですから、重篤な症状が出たときはかなり進行してしまっていることがあります。歯と歯ぐきの間の溝(歯周ポケット)が6ミリを超えると歯石をとることも難しくなってきます。さらに、歯周病で失われた歯周組織は、現時点では元に戻すことはできません。ですから、早期発見、早期治療が大切な事なのです。そのためにも、ぜひ、定期的に検診を受けて、口腔全体のチェックをして下さい。

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