2017年3月28日火曜日

体の中で一番硬い部分、それは歯の表面にあるエナメル質です

そんなに硬い歯がなぜむし歯になって穴が開いてしまうのでしょうか。
(ウ蝕第1度)
歯の表面をおおっているエナメル質が脱灰(歯が溶ける)している状態です。痛みはあまり感じませんが、歯の表面が白くにごっていたり、茶色などに着色してザラついていたりします。まだ穴になっていません。きちんとした歯みがきや、フッ素を塗ることによってむし歯を防ぐことができます。
(ウ蝕第2度)
象牙質の層にまで進んで穴があいている中等度のむし歯です。冷たいものを食べたり飲んだりすると歯がしみます。治療は麻酔を使う場合もあり、詰め物も型を取る必要があるので、多少治療に時間がかかります。削る部分が広い場合などは、詰め物ではなく、クラウンになる可能性があります。

 (ウ蝕第3度)
むし歯が大きな穴になって象牙質のすべてに及び、歯髄(神経)まで達した深在性ウ蝕です。治療に行かずに我慢していると、痛みが消えることがあります。これは神経が死んでしまっただけでむし歯が治ったわけではありませんので、忘れた頃に歯ぐきが腫れて食事ができなくなったり、歯がボロボロになって割れてしまったりします。
(ウ蝕第4度)
歯がくずれて根っこだけが残ってしまった状態です。このままにしておくと歯髄が腐敗してしまい、さらに歯周病へと進んでいきます。根の状態が良ければ義歯を入れることもできますが、ほとんどの場合残すことはできずに抜歯になります。

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