2020年11月12日木曜日

バイオフィルムとは、硬い物質と液体との境界に、微生物が層状の巣を作っている状態のことをいいます

 歯そのものを傷める虫歯と違い歯周病は、歯を支える周りの組織(歯周組織)また、歯を支えている骨(歯槽骨)が、徐々に溶けていく病気です。歯周病はこれまで中高年齢層に多く見られると言われていましたが、実状では30代前後で80%の方が発症しており、初期症状においては10代の若年齢層でも50%もの方にも見受けられます。 歯茎が腫れる、膿が出る、歯が動いてきた、お口がにおう、ねばねばする、冷たいものがしみる、しっかり咬めない、噛むとじわじわ痛むなどの症状があります。歯周病の進行具合はポケット検査(出血度テスト)で診査します。

原因は、口腔内に常住している細菌の中の特異的な細菌による混合感染と考えられています。細菌は、ブドウ糖などを栄養に繁殖し、歯の表面に歯垢(プラーク)を生成します。歯垢1mg中には2億ほどの細菌が存在すると言われております。それが唾液の中に含まれているカルシウムや細菌の老廃物などを取り込み、歯石となります。歯石は栄養分を多く含みデコボコがあるので更に細菌や歯垢が溜まりやすくなるため、接触している歯茎に炎症を起こします。これが歯周病の始まりです。

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バイオフィルムとは

バイオフィルムとは、硬い物質と液体との境界に、微生物が層状の巣を作っている状態のことをいいます。歯も硬い物質で、唾液という液体におおわれていますので、その表面にバイオフィルムができやすいのです。一般的によく言われるプラークとは歯のバイオフィルムなのです。

バイオフィルム=プラークは、歯周病菌や虫歯菌をはじめとするさまざまな微生物が強固にくっつきあってできた巣です。歯周病の予防や治療のためには、このバイオフィルムを確実に取り除くことが必要ですが、バイオフィルムは菌をやっつける薬(抗菌剤、界面活性剤など)に対して抵抗性を持つため、薬だけでバイオフィルムのなかに住みついている微生物を完全に死滅させることは望めません。歯周病の治療では、薬は効果を高める手段として使われます。

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本来は、バイオフィルムを取り除くために最も有効なのは、やはり歯ブラシや歯間ブラシ、デンタルフロスなどによる歯磨きです。歯ブラシでプラークをかきだすことによって、バイオフィルムを破壊・除去することができます。歯周病の予防、治療には、バイオフィルムを確実に取り除ける歯磨きが一番重要なのです。

 

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