歯垢(プラーク)に含まれる細菌が原因で歯茎の腫れや出血を引き起こし、進行すると歯を支えている骨が溶けて歯が抜けてしまいます。歯周病は多くの場合、無症状で進行するため、気がついたときにはもう骨の大部分が溶かされてしまっており、手遅れになっていることが多いです。 一度重症化すると取り返しがつかない歯周病。歯周病の原因となる歯垢を増やさないために、しっかりと予防することが何よりも重要です。
歯周病の症状
歯周病の進行は大きく分けて4段階。
特に“歯周ポケット”の深さが目安になります。
歯肉炎
細菌により歯肉が炎症を起こし赤く腫れるが、見ただけではわからない場合も。
歯周ポケット3mm以内
治療法
歯の周りの歯垢や歯石を取り除きます。
毎日規則正しくていねいに歯磨きを行いましょう。
軽度歯肉炎
歯と歯肉の間にできた溝(歯周ポケット)に歯垢や歯石がたまる。歯ぐきから出血したり、膿が出たりし、歯槽骨(歯を支える骨)が溶け始める。
歯周ポケット3mm以上〜5mm以内
治療法
歯周ポケットの歯石を取り除き、歯磨きと歯ぐきのマッサージを行います。
中等度歯肉炎
炎症が進行して歯と歯肉の間にできた溝(歯周ポケット)が深くなる。血や膿が出て、口臭もひどくなる。歯槽骨がかなり溶けて、歯を指で押すと若干ぐらぐらしてきます。
歯周ポケット5mm以上〜7mm以内
治療法
歯磨き、歯ぐきのマッサージ、歯の根っこについた歯垢や歯石をとります。
※必要に応じて歯周外科手術を行う。
重度歯肉炎
歯槽骨(歯を支える骨)がほとんどなくなり歯のぐらぐらも著しくなり抜けることも。歯肉も全体的に真っ赤もしくは赤紫色になり出血も認められます。
歯周ポケット7mm以上
治療法
状態によって歯周外科手術、再生療法を行います。歯を残すことが難しく、抜歯が必要となることが多い。
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