2020年8月19日水曜日

歯医者には歯が痛くなってから通うもの、と思っていませんか?

 実は、虫歯・歯周病の「発症予防」こそが歯科医院の大切な役目。

歯科医院では、発症予防のための歯のクリーニング(PMTC)を行っています。一度削った歯や失った歯を元に戻すことはできませんが、発症予防を本格的に行えば、将来のためにより多くの健康な歯を残すことが可能になります。歯の大きな治療が終わったという方、あるいは現在目立った自覚症状が無いという方も、今から定期的な歯のクリーニング(PMTC)を始めましょう。

 歯科医療機器

予防歯科クリーニング(PMTC)とは?

歯科専用の機械で虫歯・歯周病の原因菌を、時間をかけて丁寧に除去

PMTCとは「プロフェッショナル・メカニカル・ティース・クリーニング」の頭文字で、「専門家による・専用の機械を使った・歯の・クリーニング」という意味です。

予防歯科先進国のスウェーデンで生まれた歯のクリーニング方法であり、虫歯や歯周病の原因となる細菌とその塊である歯垢(=バイオフィルム)を落とすことが目的です。
保険診療で行う簡易クリーニングとは違い、PMTCは時間をかけて1回で丁寧かつ徹底的に行うのが特徴です。

 

PMTCの目的は、歯磨きでは落とせない歯垢を落とすこと

毎日3回歯を磨いているから大丈夫だ、という方もいらっしゃると思います。
しかしどんなに上手でも、歯垢を歯磨きだけで完全に取り除くことはできません。
歯垢はバイオフィルムというヌメヌメを形成し、歯に強固に付着していることもあって、歯肉の溝の中、奥歯や歯と歯の間、歯並びの悪い部分など歯ブラシの届きにくいところでは歯垢が残りがち。例えば歯と歯の間では歯ブラシのみでの歯垢除去率は6割程度で、デンタルフロスを併用してもおよそ8割に留まります。

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バイオフィルムのヌメヌメは抗菌薬や殺菌剤ですら跳ね返すバリアのような役割を果たしており、磨き残した歯垢はバリアに守られながら、虫歯や歯周病の進行を促進してしまいます。しかし、歯科で行うPMTCであれば、歯科衛生士が実際にお口の中を見ながら掃除をするため、ほぼ完全に歯垢を取り除くことができます。

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