2020年8月5日水曜日

歯肉炎とは、歯周病になる前の段階のことで、歯茎に軽度の炎症が起きている状態です

歯肉炎とは、歯周病になる前の段階のことで、歯茎に軽度の炎症が起きている状態です。詳しくは後述しますが、歯肉炎の原因はプラーク(歯垢)です。口腔内にプラークが溜まると、プラークに潜んでいる歯周病菌が出す毒素によって歯茎が炎症を起こすのです。

歯肉炎と歯周病の違い

歯肉炎と歯周病は、病気としての進行度合いや症状が異なります。最初に歯肉炎になり、歯肉炎を放置していると歯周病へと進行していきます。歯肉炎と歯周病の大きな違いは、以下の3点です。

炎症がどこまで進行しているかの違い

歯肉炎は、炎症が歯茎(歯肉)だけに留まっている状態です。一方で、歯周病は炎症が顎の骨や歯根膜にまで及んでいる状態です。

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症状の違い

歯肉炎になると、歯茎が赤く腫れたり、ブラッシングをしたときに歯茎から出血したりします。一方で、歯周病へと進行すると、歯茎の腫れや出血だけでなく、「歯茎から膿が出る」「口臭がきつくなる」「歯がグラグラする」といった症状が出てきます。

 

歯周ポケットの深さの違い

歯周ポケットとは、歯と歯茎の隙間のことです。一般的に、歯茎の炎症がひどくなるほど歯周ポケットが深くなっていきます。歯肉炎のうちは歯周ポケットは浅いものの、歯周病へ進行すると歯周ポケットが深くなっていくということです。

 

歯周ポケットの深さは、歯科医院でのプロービング検査によって測定できます。プロービング検査では、「プローブ」という専用機器を使って歯周ポケットの深さを測ります。歯周ポケットが2mmより浅ければ健康な状態だと考えられますが、歯茎の腫れや出血などの症状がある場合は歯肉炎にかかっているかもしれません。

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歯周病へと進行すると、歯周ポケットは2mm以上になります。歯周病は3つの段階に分類されますが、それぞれ歯周ポケットの深さは以下が基準とされています。

・軽度の歯周病(軽度歯周炎):24mm
・中度の歯周病(中度歯周炎):46mm
・重度の歯周病(重度歯周炎):6mm以上

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