2020年8月31日月曜日

虫歯菌に感染しただけで、虫歯になるわけではありません

 虫歯は、どのようにしてできるの?

虫歯菌に感染しただけで、虫歯になるわけではありません。感染後の食生活と歯磨き習慣との関わりから虫歯を発病します。お口の中に入り込んだミュータンス菌などの細菌は、歯の表面に張り付き、ネバネバとした細菌のかたまりを作ります。これを、バイオフィルム=デンタルプラーク(歯垢)と呼びます。バイオフィルムが身体の組織の中で最も硬いエナメル質で覆われている歯の表面に張り付き、食べ物からの糖分を栄養にして酸を出します。歯の表面が長い時間この酸にさらされているとエナメル質を溶かし穴になってしまいます。これが、虫歯という病気の始まりです。

 照射器 歯科

バイオフィルム

細菌のかたまりバイオフィルムは、特別な生態系を作っていて、殺菌剤でも退治できません。台所の三角コーナーなどについたぬるぬるとしたしつこい汚れをイメージしてください。これもバイオフィルムで、たとえ強い洗剤や殺菌剤を使ったとしても、簡単には除去できません。 たわしなどで、ごしごしとこすり取るなど力ずくで落とすのと同じで、お口の中のバイオフィルムも、力ずくで破壊しなければ除去できません。

 

定期的クリーニング

定期的クリーニングの目的は、バイオフィルムを破壊して除去することです。バイオフィルムに薬は効きません。かかりつけの歯科医院で、定期的にお口の中をクリーニングすることで、虫歯や歯周病のリスクはグッと下がります。

 

「かかりつけの歯科医院」とは、虫歯ができて治療に通う歯科医院のことではありません。
虫歯治療を受けるたびに、歯の状態は以前より悪くなります。治療しても、以前よりも良くなることはなく、歯の状態はどんどん悪くなるのです。治療をしていない自然な歯が1番強いのです。ですので、このような通院の仕方は、お勧めできません。
その場限りの治療だけということを我々は、本当はしたくありません。汚れた河川(細菌がたくさんいる)のような状態のお口の中で1本、2本と治療を行っても、その原因を改善しなければ、また違う歯が悪くなってしまします。我々のゴールは治療することではなく、患者様のお口・歯が晩年になってもしっかり残り、美味しく食事がとれ、元気に過ごしていただくことです。

 歯科 通販

「予防歯科」は、一人ひとりのリスクに応じたケアを行うことです。リスクを把握し、定期的なクリーニングを行うために歯科医院にかかることが大切です。トラブルが起こる前に、虫歯や歯周病の原因となる細菌をきれいにクリーニングし、食生活を気をつけ、正しい歯磨きを心がければ、いつまでも健康な歯と歯ぐきを保つことができます。子どもの頃から、かかりつけの歯科医院で定期的にクリーニングを受けていれば、高齢になった時に入れ歯になることは、ほとんどありません。大人になってからでも手遅れではありませんが、小さな頃からスタートする方が効果的です。バイオフィルムの破壊と除去がとても大切です。お子さんが生涯健康に過ごせるよう、小さい頃からの定期的クリーニングを習慣づけてあげてください。

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