2020年9月11日金曜日

風邪が治るということは「元の状態に戻る」ということです

 虫歯とは?

虫歯とは歯周病と並び口腔内の二大疾患の一つで、虫歯菌の出す酸によって歯が破壊されてしまう病気です。虫歯の特徴として自然治癒しないという特徴があります。自然治癒しないため、基本的に治療をしない限り虫歯は進行し続けます。また、治療を受け虫歯を治したとしても、これは風邪が治る、などの「治る」とは全く別の意味になってしまいます。

 歯科機器

風邪が治るということは「元の状態に戻る」ということです。しかし虫歯で失ってしまった歯は、決して元の状態に戻りません。虫歯になってしまった部分を削って金属などの詰め物で歯の代用をしているにすぎないのです。歯科治療に用いられる材質は年々進歩していますが、天然の歯に並ぶ咀嚼(ソシャク:物を咬むこと)に適した材質は存在しません。つまり、虫歯になった分だけ咀嚼を含めた口腔内の機能は低下し続けてしまいます。

 

虫歯の患者さまのさまざまな症状

しみる

歯がしみることで考えられることは、虫歯、虫歯による歯の神経の炎症(根の治療の範囲)、知覚過敏、噛み合わせの影響(咬合性外傷)があります。また、まれにですが歯ぐきのやけど、口内炎などを、歯がしみると錯覚される患者さまもいらっしゃいます。

 

噛むと痛い

噛むと歯が痛いという状況は、歯もしくは歯ぐきが細菌感染をおこしている時の慢性症状と考えられます。よって、風邪を引いた時や睡眠不足の時など、免疫力がおちた時にズキズキ痛み出すこともあるので注意が必要です。細菌のたまり場が、歯の中や歯の根っこであれば根の治療、歯ぐきであれば歯周病の治療をします。

 

何もしなくてもズキズキ痛い

何もしなくてもズキズキ痛いという状況は、歯もしくは歯ぐきが細菌感染をおこしている時の急性症状と考えられます。 細菌のたまり場が、歯の中や歯の根っこであれば根の治療、歯ぐきであれば歯周病の治療をします。親知らずが痛む原因は、この歯ぐきにたまった細菌による急性症状であることが多いです。

 歯科用タービン

甘いものを食べると痛い

甘いものを食べると歯が痛いという状況は虫歯が考えられます。虫歯が神経まで達しているときは根の治療が必要になります。

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