2020年9月30日水曜日

歯周病治療の成功のカギは「プラークコントロール」

 歯周病は早期発見、早期治療が肝心

「サイレントディジーズ(沈黙の病気)」と呼ばれる歯周病は症状に乏しく、痛みや腫れなど目立った症状があらわれた頃には病状がかなり進行しています。そして歯周病菌の最終ターゲットとなる歯槽骨(しそうこつ)は大きく破壊されると元に戻すことが難しく、完全に治癒することができません。ゆえに歯周病はできるだけ早い時期に治療をはじめることが重要となります。特にこれといった症状がなくても定期的に歯周病の検査を受け、歯茎の状態をチェックしておくことが肝心です。

 歯科器具

歯周病治療の成功のカギは「プラークコントロール」

歯周病を治すためにはまず何をすればよいのか?

それは口腔内に存在するバイオフィルムを徹底的に取り除いていくこと
そして再びバイオフィルムをつくらせないこと
この2点です。

歯周病治療を円滑に進めるには特に後者の「バイオフィルムを再びつくらせないこと」がとても重要になります。
歯周病治療でいかにバイオフィルムを取り除いたとしても、放っておけば歯周病菌は再びバイオフィルムを形成します。
このいたちごっこが長く続けば、いつまでたっても治療の効果があらわれず、歯周病を改善することはできないのです。
歯科レントゲン
一方で私たちの口腔内には歯周病菌を含め無数の細菌が存在し、そのすべてを治療によって排除することはできません。しかし完全に排除はできなくても、歯周病菌の数を調整することはできます。これを可能にするのがプラークコントロールであり、プラークコントロールこそが歯周病治療を成功に導く重要なカギといえるでしょう。

 

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