2020年9月3日木曜日

歯を削ることも、ましてや1本も抜かずに、歯ブラシ1本で治せることもあります

 歯周病菌を完全に排除すると、歯周病の完治は可能だと思います。しかし、現実的には難しいです。なぜなら、口の中はとても複雑な構造をしているからです。歯は健全な人であれば親不知をのぞいて28本あり、それぞれの歯には歯茎があります。また、歯と歯茎の境目には溝(歯肉溝)があります。歯周病菌が隠れる場所はそこらじゅうにあるので、そこから歯周病菌を完全に排除することは残念ながら今の医学では不可能といっていいと思います。

さらに、歯周病菌は日々ものすごいスピードで増殖します。ちょっとでも歯周病菌が残っていれば、3か月もあれば完全にもとに戻ってしまいます。なんだ、じゃああきらめるしかないか・・なんて、思わないでください。我々には免疫力という強い武器があります。
ですから、歯周病菌がたとえ少しいたとしても免疫力で体を守ってくれます。そうなんです、「歯周病菌 vs 免疫力」これを、「歯周病菌<免疫力」にすればいいのです。

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ブラッシング

歯を削ることも、ましてや1本も抜かずに、歯ブラシ1本で治せることもあります。これは歯石を取りのぞくことが前提となります。歯石は歯磨きでは取れないからです。逆に、手術で歯石を取ったからといって歯を磨かなければ炎症は再発します。まさに、歯周病の治療は、歯磨きに始まり、歯磨きで終わるといえるでしょう。毎日あるいは毎食後の歯磨きが、自分の口の中の治療になっているという自覚をもつことが大切です。

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スケーリングとルートプレーニング

歯の面、すなわち肉眼で見える歯石とポケットの中の見えない歯石を取ることを「スケーリング」(歯石除去)といい、そして、歯石を取ったあとのざらざらした歯の面を平らにすることを「ルートプレーニング」(根面の滑沢化)といいます。この2つが歯周病の基本治療として大切な処置になります。歯石を取ると、しみたり、歯がグラグラと動きだす場合がありますが、歯肉の炎症が改善されるにつれ、徐々にもどるので心配はいりません。

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