2020年9月22日火曜日

「歯周病」は進行段階により、病気のステージが大きく異なります

 初期の段階(歯肉炎)では歯肉の溝にプラークが溜まり、歯周病菌の毒素で歯肉が腫れ、出血しやすい状態です。歯磨きや、歯科医院で歯石を取り除くことで、歯肉の炎症が収まり、健康な歯肉に戻ります。歯肉炎が進行し重度の歯周病になると歯を支えている骨が溶け、歯がグラグラと動き始め、やがて抜けてしまいます。歯科医院で歯周ポケットの中のプラークや歯石を取り除くことで、歯肉の炎症は収まりますが、元通りの歯肉には戻りません。できるだけ早く発見し、進行を止めることが大切です。

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歯周病の原因

歯周病の主な原因は、歯周病菌が出す毒素です。歯周病菌は、プラークに多く存在しています。プラークとは、歯に付着した食べカスに細菌が住みついて繁殖した細菌の塊のことです。見た目は白く、歯と見分けがつきくいのですが、耳かき1杯分のプラークの中に、数億個の細菌が生息しています。また、プラークと唾液中のカルシウムが結びつくと歯石ができます。歯石には細かい穴がたくさん空いており、細菌が繁殖しやすい構造になっています。歯石ができないように、日々のブラッシングでプラークを除去し、菌の繁殖を抑えることが大切です。

 

プラークを除去しよう

プラークが溜まりやすい場所は、歯と歯肉の境目の溝(歯周ポケット)、奥歯の噛み合わせの溝の中、歯と歯の間です。歯ブラシで歯を11本ていねいに磨き、さらに糸ようじ(フロス)や歯間ブラシで歯と歯の間を清掃するとよいでしょう。また、歯ブラシで取りきれないプラークや歯石を、歯科医院で定期的に除去することが大切です。

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菌の繁殖を抑えよう

菌の繁殖を抑え、歯みがき後のキレイな状態を長持ちさせるためには、洗口液の使用が効果的です。洗口液は口中のすみずみまで行き渡り、成分が口中に残りやすいメリットがあります。特に、歯周病のリスクが高い方は習慣にしましょう。

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