2014年5月30日金曜日

3DS治療法の適応性と治療の流れ


3DSとは「Dental Drug Delivery System」の略で、抗菌剤と殺菌消毒薬を専用のマウスピースに注入・お口に装着することで、むし歯や歯周病菌に直接作用させ、除菌効果を高め悪いプラーク(歯垢)の定着を集中的に抑える治療法です。歯科治療は専門な歯科機器が必要です。

3DSの適応性
虫歯になりやすい方 →虫歯の発生を防ぎ、進行を抑制します
乳歯に虫歯の多いお子さん →永久歯へミュータンス菌が感染するのを予防します
虫歯を多発するお母さん 3DSでミュータンス菌を除去し、母子感染を予防します
唾液分泌量が減少している方 →むき出しになった歯根の虫歯を予防します
歯周病の方 →歯周病の進行を抑制する効果のある薬剤を使用します

3DSの治療方法
1、唾液を採取し細菌の検査をおこないます
2、一人一人にフィットした、薬剤を作用させるためのトレーを作成するため歯型をとります
3、歯を機械的にクリーニングしバイオフォルムを破壊します
4、トレーにフッ素と抗菌剤を混ぜたものを注入し5分間作用させます
5、トレーと薬剤を持ち帰り自宅で1週間、1日2回朝夜ハミガキ後に5分間使用します
これで効果の持続期間は約6ヶ月間です

PMTCと3DSの違い
PMTCは歯面上からバイオフイルムを除去し歯面を歯垢が付きにくい状態、歯質を強化することを目的にしています。3DSは、歯垢中の虫歯菌であるミュータンス菌を除菌する事を目的としています。3DSの前にPMTCを行いますので、より予防効果の高い予防方法と理解してください。


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