2017年4月10日月曜日

これからも健康な歯でいるために、今、すべきこと

「歯医者に行くのは、歯が痛くなってから」という考えは間違い。なぜなら、虫歯や歯周病などの病気は初期段階でほとんど自覚症状がなく、痛みなどの症状が出た段階ではすでにかなり進行している可能性があるからです。症状が出てからでは大がかりな治療が必要になり、歯や歯周組織は大きなダメージを受けてしまいます。治療を繰り返せば歯のダメージも蓄積していき、やがて歯を失うことにつながるのです。
大切な歯の寿命を「油断」が縮めてしまうことも
若いころは問題がなくても、年齢を重ねるとともに歯を支える顎の骨は衰えていき、それによって歯が抜け落ちてしまうこともあります。あるデータによると、80歳時点の日本人の平均残存数は8本であり、80歳以上の高齢者は2人に1人が総入れ歯を使っているとされています。このように高齢になって歯を失ってしまう大きな理由として考えられるのは、「歯科治療を重ねることによるダメージの蓄積」です。

ここ日本では、歯科診療に関して「予防して虫歯を防ぐもの」ではなく「虫歯になったら歯を削るもの」という考えがいまだに根強くあります。しかし、一度虫歯治療を施した歯は再発を招くリスクが高く、再発した虫歯が周囲の歯もにうつって広がっていく――という「負の連鎖」が起きているのです。実際に、1本の虫歯の治療から歯をすべて失うまでの負の連鎖の例を見ていきましょう。
歯にはさまざまな役割があります
歯には食べ物を咬む役割の他にも、以下のように多くの役割があります。
食べ物を咬む
食べ物をきちんと咬み砕くことで栄養が吸収しやすい状態になり、消化器官に負担をかけない

味覚を補う
咬むときに生じる歯ざわり、歯ごたえといった感覚により、食事を楽しむことができる

発音を補助する
歯が欠けることなく正しく並んでいると、正しい発音がしやすくなる

見た目をよくする
歯並びがきれいだと、顔のバランスがよくなる

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