2017年4月17日月曜日

40歳以上の成人80%以上が、歯周病に罹っていると言われています。

テレビのCMや雑誌などで、毎日のように流れている言葉ですが、それがどんな病気か正確に答えられる人はそう多くありません。歯周病とは、読んで字のごとく『歯』の『周り』の『病気』です。歯周病治療には患者様の正しい知識と協力が必要です。

歯周病の症状にはどのようなものがありますか?
歯肉炎
歯肉溝にプラークが溜まり、歯茎だけに炎症が起きている状態。まだ、歯根膜・セメント質・歯槽骨の破壊ははじまっていません。
軽度歯周炎
歯根の3分の1程度の深さまで破壊されている状態。すでに、歯槽骨が失われはじめています。軽度とはいえ歯周炎になっているので、すでに歯槽骨が失われはじめています。ブラッシング時の出血などで気づくことが多いです。

中等度歯周炎
歯根の3分の2程度の深さまで破壊されている状態。歯槽骨が失われているために、歯のグラつきがはじまります。歯が長くなり歯間部の隙間が広がって見えます。

重度歯周炎
歯槽骨が大きく失われ、すでに歯はグラグラ。食べるときにも支障がでる。口臭もひどくなります。歯茎が腫れて痛んだり、ポロリと歯が取れてしまうことがあり、治療をしても歯を救えない場合もあります。
歯周病が進行するとどうなりますか?
歯周病は「沈黙の病気」とも呼ばれ、痛みを伴わずにゆっくりと進行し、ときには一時的に歯茎の腫れや痛みを感じるものの、放っておくとまたその症状が治まるという経過を繰り返しながら、歯を支える組織が破壊され、ついには歯を失ってしまう病気です。そこで、この原因である歯垢・歯石を完全に取り除いて清潔にすることが歯周病の予防であり、治療の第一条件なのです。

予防
ブラッシング指導
きちんとブラッシングができていると思っていても、意外とみがけていないもの。より効果的なブラッシングを行えるようにするのが、ブラッシング指導です。歯ブラシの持ち方からみがき方、ブラッシング回数などをしっかりお教えします。毎食後のブラッシングをより効果的に行って、お口の健康を守りましょう。
PMTC
専用器具を用いて行う、専門的なクリーニングです。プラークや歯石を徹底的に除去することで、虫歯や歯周病を予防します。定期検診と組み合わせてお受けいただくことで、お口の病気を遠ざけることができます。あくまでもクリーニングですので、痛みはほぼありません。

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