2017年4月24日月曜日

虫歯や歯周病は、放っておいても絶対に自然治癒することはありません

風邪などは放っておいても治ることがありますが、虫歯や歯周病は、放っておいても絶対に自然治癒することはありません。治療することは大事なのですが、これからは「虫歯や歯周病にならないこと」が大事なのです。
8020運動とは、厚生労働省と日本歯科医師会が展開している、「80歳になっても20本以上、自分の歯を保ち一生自分の歯で美味しいものを食べて、楽しい食生活を送りましょう。」というキャンペーン運動のことです。親知らずを除く28本の歯のうち、少なくとも20本以上自分の歯があれば、ほとんどの食べ物を噛み砕くことができ、おいしく食べられるからです。

歯を20本残すためのケアを始めるのは、早ければ早いほど良いです。年代ごとにみてみても、現実には、10代で歯を失う人は少ないですが、20代になると、親知らずの問題もあって、歯を失う人が増えてきます。また40代を過ぎると、一気に歯を失う人が増加します。これは、歯を失う原因が「むし歯」から「歯周病」へとシフトしてくるからです。むし歯と歯周病では、原因となる細菌の種類が違うので、ケアの仕方も当然ちがってきます。
歯磨き指導
日常の歯のケアの基本は、毎日の適切な歯みがきです。患者様のお口に合った歯ブラシを選び、正しい歯のみがき方を指導いたします。適切な歯みがきにより、ごく初期の虫歯や歯周病なら治る場合もあります。

フッ塗布
歯質を強化するはたらきのあるフッ素を歯の表面に塗布して、虫歯を予防します。また、再石灰化を促すはたらきもあるため、ごく初期の虫歯なら治る場合があります。
PMTC
専用の機器を用いた歯のクリーニングです。日常の歯みがきでは落とし切れない歯垢や歯石を、担当の歯科衛生士が徹底的にクリーニングします。定期的に受けることで、歯本来の美しさを取り戻すことも可能です。

定期検診を受けましょう
もともと人には、病気やケガをしたときに発揮される自然治癒力があります。ただ、残念なことに、「歯」だけは例外。自然治癒力のない唯一の組織なのです。歯はトラブルを重ねれば重ねるほど、弱くなっていきます。そのため、口腔内の健康を保つためには定期検診を受けて予防に努めることがとても重要です。トラブルが出てからの治療ではなく、トラブルが出る前の予防で、健康な口腔内を保ちましょう。

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