2017年4月21日金曜日

歯周病は「国民病」とも呼ばれているのです

生活習慣病の1つである歯周病は、歯の周りの組織(歯肉や歯槽骨)に起こる病気のことで、35歳以上の80%以上が罹患しているといわれています。原因は歯周病菌によって引き起こされる細菌感染症です。サイレント・ディジーズ(静かに進行する病気)と言って痛みなどの自覚症状がなく、症状が出た時にはすでにかなり進行し手遅れというような場合もあります。また歯周病は単に口の中の病気ではなく、心臓や脳の病気・肺炎など様々な病気を引き起こす可能性があります。まずは歯周病を正しく知り、適切な治療をすることが大切です。
歯周病の程度による症状の違い
軽度~中等度
歯ぐきにそって、歯の表面に歯の色とは違う白いもの(歯石)がついている(特に下の歯の裏側)。
歯と歯の間の歯ぐきが丸みをおびている。
歯を磨くと出血する。
歯や歯ぐきがたまに冷たいものにしみる(いつもではない)。
疲れた時や寝不足になると奥歯が浮いたり、硬いものを噛むと強い違和感を感じる。
中等度以上
歯ぐきの色が赤黒く濃い色になっている。
奥歯で硬いものを噛むと、常に重い感じや違和感を感じる。
歯を磨くと、歯ぐき全体から出血する。または、なにもしなくても歯ぐきから出血する事がある。
揺れている歯がある。
歯と歯ぐきの間からウミが出る。
かなり重度
奥歯全体が浮いた感じで、どこで噛んでいいかわからない。
寝ている間に歯ぐきから出血やウミが出る事がある。
複数の歯がグラグラ動く。
前歯が出っ歯になった気がする。歯と歯の間が開いてきた。
歯の根元の部分の歯ぐきが腫れたり痛む。

タバコと歯周病
タバコは体に悪影響を与えるというのはよく耳にすると思いまずが、実は歯周病とも、大きな関わりを持っているのです。最近の調査では、タパコを吸う人はすわない人と比べて、歯周病の発症・進行の危険が2~9倍にも高まることが判明してます。治療後の回復の程度も、悪くなってしまいます。さらに、味覚が低下することもあり、口臭の原因にもなります。 歯周病は、慢性疾患。気づかない間に、静かに進行していくことが多い病気です。
タバコとの相乗効果で、気づいたときは手遅れに・・・・なんてことのないように、歯科医院で定期的に検診をうけるなど、注意を払ってくださいね。

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