2018年8月1日水曜日

予防歯科の先進国、といえばスウェーデンやフィンランドなど、北欧の国々が有名です

これからの歯科治療は「予防」がキーワード
近年の歯科医療の発展はめざましく、新たな素材や治療法、設備・機器などが次々と登場しています。しかしそうした状況にあっても、「天然歯より美しく機能的な人工歯」は存在しません。インプラントや自費診療の入れ歯のように失った歯を補う優れた治療もありますが、それでも天然歯には敵わないのです。
歯は一度でもダメージを受けてしまうと、それが一生残ってしまいます。そして一度虫歯治療で削った歯は、二度と元に戻りません。こうして病気や治療を繰り返すのは、最終的に歯を失うことにつながります。つまり、「痛くなってから治療をする」のでは遅いのです。これまで日本では「歯医者は歯が痛くなってから行くところ」というイメージでしたが、今日ではようやく「歯医者は痛くならないために通うところ」という予防の考え方が浸透しはじめてきました。これからの歯科医療は、ますます予防を中心としたものになっていくでしょう。大切な歯と一生暮らしていくためには、予防への取り組みが欠かせません。

<虫歯も歯周病も驚くほど少ないスウェーデン>
予防歯科の先進国、といえばスウェーデンやフィンランドなど、北欧の国々が有名です。
スウェーデンでは、虫歯の平均本数は日本の約半分、歯周病はなんと4分の1しかありません。スウェーデン人の歯が日本人に比べて強い、ということではありません。現に1970年代までは多くの人が虫歯や歯周病にかかり、歯を失う人も少なくなかったのです。この状況を改善しようと、スウェーデン政府が「予防歯科」を推進するプロジェクトをスタート。これによりスウェーデン人の口腔状況は大幅に改善し、「予防歯科の先進国」と呼ばれるようになったのです。<痛くて怖い、日本の歯科医 歯について教えてくれる、スウェーデンの歯科医>日本人の多くの人は、虫歯や歯の痛みを感じてから歯科医に行きます。
だから、「歯医者さんというのは痛いことをされる怖いところ。できれば行きたくない」と思っている人が多いでしょう。スウェーデンでは、出産前から両親が歯科医による指導を受け、赤ちゃんに歯が生え始めたころから歯科医院でのオーラルケアを受けることが義務付けられています。その後も定期的に予防歯科のケアを受けることで虫歯も歯周病も発生しにくくなるので、痛い治療をされることもありません。スウェーデン人にとって歯科医院は、オーラルケアについての役立つアドバイスを受けられる場所なのです。日本でも予防歯科を受けることが当たり前になって、「歯科医院は怖いところではない」と思える人がふえてくるといいですね。

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