2018年8月20日月曜日

では、80歳で何本の歯が残っていれば良いのでしょうか?

「歯医者には歯が痛くなったら行く」という方も多くいらっしゃると思います。
“痛い=進行している“虫歯や歯周病の治療は、治療が完了するまでに、歯を削ったり、
詰め物をしたり、場合によっては、歯を失うこともあり、時間も多くかかってしまいます。
「歯を治す」のではなく「歯を守る」という予防の意識を持つことは、噛みしめる楽しみ、会話する楽しみ、豊かな生涯を送る第一歩になると思います。

予防歯科先進国のスウェーデンでは90%以上の人が歯の定期検診やメンテナンスを行い、定期的に歯のクリーニングを受けていることによって、70歳になった時も歯を残すことができています。
それに比べて、まだまだが予防歯科が普及していない日本では、残念ながら失う歯のほうが多くあります。ご自分の歯を守り、1本でも多くの歯を残すためには、定期的な検診やクリーニングが重要になってきます。

では、80歳で何本の歯が残っていれば良いのでしょうか?
正解はありませんが、約20本前後残っていれば、歯の健康状態は良好と言われています。 例えば、虫歯で歯を削りだすと、その歯の寿命は平均40年になると言われています。 10歳の時に初めて虫歯治療を始めますと、50歳でその歯を失なうことになるのです。

虫歯にならないこと、歯を削らないことが理想ですが、一度なってしまった虫歯をそのままにしておくわけにもいきません。 残念ながら、世界でもトップレベルと言われている歯科医療技術(歯を削って治す)を持ちながらも、多くの方が歯を残せないのが、この日本の現状なのです。
歯と身体の健康は密接な関係!
「歯」は身体の健康と密接にかかわっています。食べ物を食べるとき良く噛んで食べます。この「噛む」という行為は、脳に刺激を与えて活性化することにつながります。歯がないと噛むことができなくなるので、十分に脳に刺激が行き届かなくなり、老化や認知症を発症する恐れがあります。また、歯がないことで噛み合わせが悪くなると、あごの筋肉のバランスが崩れて、肩こりや頭痛を引き起こす事もあります。歯がない生活は見た目の問題だけにとどまらず、私たちの身体の健康にもさまざまな影響を与えることになります。

歯を残すためには予防歯科が必要!
「歯」は身体の組織の中で唯一再生しない組織です。削ったり抜いたりすると、元には戻らないのです。歯の治療は大切なことですが、健康な歯を保ち、自分の歯を守る『予防歯科』はとても重要です。健康であることはご自身の人生を幸せにするだけではなく、家族や友人など周りの方の幸せにもつながることと思います。

0 件のコメント:

コメントを投稿