2018年8月7日火曜日

歯と歯のすき間や、歯と歯ぐきの境目に、歯ブラシでは落とすことの難しい汚れが残っています

虫歯や歯周病は初期段階で自覚症状に乏しく、気づかないうちに進行してしまうので、痛みを感じるようになってから治療を始める方が多く、結果的に「歯の治療=歯を削る」ことになってしまいます。これは治療には欠かせないことなのですが、歯を削ることで、長い目で見た歯の寿命は短くなってしまうのです。このため近年では、病気になるのを防ぐ予防歯科の重要性が叫ばれています。予防歯科で大切なのは定期検診。特に異常が感じられなくても、歯科医院で定期的にお口の中をチェックしてもらいましょう。

むし歯の原因はバイオフィルム
歯と歯のすき間や、歯と歯ぐきの境目に、歯ブラシでは落とすことの難しい汚れが残っています。このネバネバした汚れをバイオフィルムといいます。バイオフィルムには、バイ菌が住みつき放っておくと、むし歯や歯周病、口臭、全身のさまざまな病気の原因となります。バイオフィルムが形成されると、抗菌剤やフッ素化合物などの薬剤が歯の表面まで到達しない為、十分な効果が期待されなくなります。
プロによる徹底的なクリーニング 「PMTC
PMTCとは、専用の器具を用いて行うプロによる歯のクリーニングのことです。毎日のブラッシングで落としきれなかった汚れを完全に除去し、むし歯や歯周病を防ぎます。どんなに毎日丁寧に磨いていても、磨き残しはどうしても出てしまうものです。歯と歯ぐきの隙間(歯周ポケット)には歯ブラシが届かないのです。PMTCをすることにより、自身では取り除けない汚れを除去し口腔内を清潔に保ちます。

定期検診を受けましょう!
欧米では予防歯科の利用は一般的になってきており、成人の7割以上が定期検診を受診しています。日本に比べ、お年寄りの残歯本数が多いという調査結果もあり、予防は虫歯を
発症させず、歯を長持ちさせるために有効な診療であるといえるでしょう。

とうま歯科医院の予防歯科では、一人ひとりの歯の特徴に合わせたきめ細かい検診を行い、患者さんの口腔内の変化を見逃さない診療を行っています。虫歯や歯周病の兆候がないか、そのほかの異常は見当たらないかをこまめにチェックし、早期発見・早期治療と予防をしていくことで、痛みに悩まされたり、時間・費用がかかる治療を受けたりすることが少なくなります。「今は痛くない。」だからこそ、虫歯や歯周病になってしまう前に、予防歯科で歯の健康を守りましょう。
歯周病の治療
歯周病の予防は、 スケーリング・ルートプレーニングによって、歯石を除去する方法が主となります。治療も基本的には、歯周ポケットの内側に入り込んだ汚れ(歯石)を取り除くことから行われます。
ですが、中程度以上に進行した歯周病の場合は、手術をともなう外科的なアプローチが中心となります。当院では、口腔外科専門医による相談や治療も定期的に行っています。歯肉を切り開いて汚れや膿を取り除き縫合する手術や、歯周組織の再生を誘導する薬剤の塗布等、高度な歯周病治療も可能ですので、歯周病が気になっている方も、ぜひ一度ご相談ください。

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