2018年8月6日月曜日

喫煙は肺ガンの発症率やそれによる死亡率を高めることが知られていますが、健康におよぼす影響はそれだけではありません

その他のガンとの因果関係も報告されています。健康を維持するためにも、あらためてタバコが体に与える影響について考え、やめるきっかけにしましょう。
タバコを吸うと全身の血行が悪くなるため、歯ぐきに炎症が起こりやすくなります。喫煙者が歯周病にかかる割合は非喫煙者にくらべて約4倍であることが、アメリカの研究者によって証明されています。さらに歯周病にかかった場合の進行スピードも、非喫煙者にくらべて57倍。口腔ガンや咽頭ガンの発症割合も、非喫煙者より高くなります。
タバコを吸うと口臭も悪化。歯の黄ばみや味覚障害を引き起こすこともあり、QOL(クオリティ・オブ・ライフ=人生の質)を低下させます。タバコはまさに「百害あって一利なし」なのです。

歯周病患者がタバコを吸うと血管が収縮するため、歯ぐきが炎症を起こしているにもかかわらず出血しにくい状態になります。さらに免疫力が低下するため、進行が早まります。そのため気づいたときには手遅れになっていることも。せっかくの歯周病の予防処置も、タバコを吸うことで効果は薄れてしまいます。大切な歯を守るためにもタバコはやめましょう。
タバコの煙は、喫煙者が直接吸いこむ主流煙だけではありません。タバコからでる副流煙は、周囲に広がり周りの人に危害を加えます。主流煙は酸性ですが、副流煙はアルカリ性です。人体にとってはアルカリ性のほうが刺激的であり、有害物質も大量に含まれているため、喫煙者自身の健康被害よりも周囲の人に与える悪影響の方が大きいのです。

副流煙を吸いこむことを、「受動喫煙」もしくは「間接喫煙」といいます。受動喫煙は最悪の場合、肺ガンや鼻腔ガンを引き起こします。特に成長期にある子供や、赤ちゃんへの健康被害は深刻です。親がタバコを吸う子供のうち約80%に、歯肉の黒ずみがみられます。妊婦の受動喫煙によって、死産や早産、流産となる危険性も高まります。胎児に障害が残ったり、低体重児出産となったりするケースもあります。


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