2014年3月10日月曜日

歯周病の怖さと重度の歯周病の対策について


歯周病は、歯の表面に付着した歯垢が原因で起こる病気です。歯垢はお口の中の細菌の塊(バイオフィルム)で、食べカスを栄養源として毒素を出します。その毒素が歯肉や歯を支える(歯槽骨)などを破壊していきます。

歯周病の進行は痛みが殆どありません。通常では、疲れた時などに何となく違和感が出る程度で、ひどくなってから痛みが強くなる病気なので症状が出たときには手遅れになることが多いのです。ガンの様に気づかぬうちに進行する怖い病気なのです。歯科スケーラーによる歯石取りは歯周病の予防に有効です。

歯周病は口腔内だけの問題ではありません。歯周病菌による毒素や炎症を引き起こす物質が、歯周病に冒された口の中の病巣から血液中に入っていき、糖尿病や心筋梗塞、肺炎、低体重児出産などを引き起こします。最近の研究で、これらさまざまな全身疾患と深い関わりがあることが報告されています。
歯周病は重度な場合

重度の場合でも歯を抜かずに治す方法が考え出されています。例えば、歯ぐきを切り開いて人工の膜を入れ、溶けだしてしまった歯槽骨を再生する方法です。また、溶けて無くなってしまった歯槽骨の代わりにセラミック材を使って歯槽骨を再生しようといった方法もあります。どうしても抜かざるを得ない状態でもすべてをあきらめるのではなく、救える歯は残すようにしましょう。

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