2020年7月24日金曜日

歯周病になると最初に歯肉溝が破壊されます。

歯肉溝と歯周ポケット
健康な歯ぐきは
きれいなピンク色で引き締まっています。歯と歯ぐきの境目の隙間を歯肉溝と言いますが、健康な歯肉溝の深さは2mm弱とされています。

歯周病の歯ぐき
歯周病になると最初に歯肉溝が破壊されます。
歯肉溝に侵入したバイオフィルムによって深さを増して歯周ポケットと呼ばれるようになります。歯周ポケットは歯周病の状態を診るひとつのバロメーターになっており、重度の歯周炎になると歯周ポケットの深さは10mmに及ぶこともあります。
歯肉炎と歯周炎歯周病の一般的分類
歯周病は歯周組織に起こる病気の総称であり、古くは歯槽膿漏と呼ばれていました。
症状の進行度に応じ、大きく分けて歯肉炎と歯周炎に分けられます。
歯肉炎
歯肉溝に侵入した歯周病菌(バイオフィルム)によって歯ぐきが炎症した状態です。
歯ぐきが丸みを帯びたように赤く腫れており、出血することもありますが、自覚症状はほとんどありません。健康であった歯肉溝は歯周病菌によって拡大されて歯周ポケットになっていますが、症状はまだ歯ぐきに限局された状態ですから、適切な口腔ケアと歯科医院での処置によって、もとの健康な状態に改善することができます。
歯周炎
歯肉炎がさらに進行すると歯周炎になります。
歯周病菌が歯ぐきの奥まで侵入するため歯周ポケットが拡大し、歯根膜が破壊され歯槽骨の吸収(溶ける)が起こります。歯ぐきからの出血や排膿、歯ぐきの痛みや口臭などの自覚症状が出始め、さらに進行すると歯ぐきが下がり、歯もグラグラと動くようになります。最悪の場合、歯が抜け落ちてしまうこともあります。歯を守るためには本格的な歯周治療が必要です。

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