2020年7月9日木曜日

金属をまったく使用しないため、光が金属に遮断されることなく、天然歯のような透明感を再現します

<自費の材質>
最も歯に近く理想的だといわれているものが、セラミック(陶材)です。セラミックは、自然の歯のように透明感があり、水分を吸収しないため変色も起こりません。また色調の再現性に優れています。セラミックの中には幾つかの種類があります。

・オールセラミック
金属をまったく使用しないため、光が金属に遮断されることなく、天然歯のような透明感を再現します。自然な透明感と美しい色艶を高いレベルで再現するため、光があたる前歯に用いることで最大のパフォーマンスを発揮します。
治療の際はファイバーコアを用い、金属は一切使わないため歯肉が黒ずんでしまうこともなく、身体に優しい治療法といえます。金属アレルギーの方にも最適です。
・セラミック(メタルボンド)
金属がかぶせ物の中にあり、その上に完全オーダーメイドのセラミックが焼き付けられて作製されています。内面に金属を使いその上にセラミックを盛り上げているため、オールセラミックよりも透明感は落ちます。セラミックならではの色艶の再現性・質感により、保険治療で使われるプラスチックと比べれば遥かに美しく、自然な仕上がりが期待できます。プラスチックのような収縮・変色はなく、強度が高く、ブリッジや連結冠などいかなるケースにおいても使用できるという利点も備えています。但し、金属を使用するため、金属アレルギーの方にはお勧めできません。

・ハイブリッドセラミック(エステニア)
セラミックに少量のレジン(プラスチック)を混ぜることで、セラミックに適度な弾力性を持たせたハイブリッド素材です。
金属がかぶせ物の中にある点は、メタルボンドと同じです。
メタルボンド同様、セラミックならではの美しく自然な仕上がりを期待できる一方、レジン(プラスチック)が少々混ざるため、長期的にはやや変色する可能性があります。また、メタルボンドよりも若干透明感が落ちると言われています。金属を使用するため、金属アレルギーの方にはお勧めできません。
・ラミネートベニア
歯の表面に一部変色がある場合や軽度の変色の場合に、歯の表層を0.5mmほど削って薄いセラミックのシェルを貼り付ける方法です。付け爪のようなものですので、剥がれる可能性があります。また、歯の大きさや向きを大幅に変更することは出来ません。

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