2020年7月30日木曜日

歯周病には、各症状の正しい処置とセルフケアが必要です

歯周病は、主に歯肉炎や歯周炎などにより、歯を支えている歯肉(歯ぐき)や歯槽骨(歯を支える骨)が破壊されていく病気です。歯周病原性細菌が主な原因とされ、この菌の感染症により歯肉に炎症が起き、次第に悪化した炎症が歯槽骨に達すると、歯槽骨が歯を支えきれなくなり、抜け落ちてしまいます。
歯周病の進行
歯周病には、各症状の正しい処置とセルフケアが必要です。むし歯と同様に、発見が早ければ早いほど治療負担軽減につながります。
健康な歯周組織の状態
歯肉の状態...薄ピンク色で腫れのない状態
歯周ポケットの状態...12mm程度
対処法
この状態なら治療は不要ですが、36か月ごとの定期検診と、毎日のブラッシングは欠かさず行いましょう。歯科医院での専門的な歯のクリーニングも効果的です。

歯周病歯肉炎
歯肉の状態...歯ぐき溝と呼ばれる溝に歯垢がたまり、歯ぐきにのみ炎症がある状態
歯周ポケットの状態...歯垢と炎症とで、ポケットができている
対処法
3か月ごとの定期検診とブラッシングで改善をはかります。歯科医院での歯石除去も必要です。専門的な歯のクリーニングも効果的です。

歯周病軽等度歯肉炎
歯肉の状態...炎症が起こり、歯ぐきの赤味が深くなる。歯槽骨にも変化がでてくる。
歯周ポケットの状態...34mm程度
対処法
最初にブラッシングで歯肉の状況改善をはかります。その後、歯科医院での完全歯石除去と、歯肉内のSRPなどを行います。この段階まで進行した場合、専門的な歯のクリーニングも定期的に受ける必要があります。

歯周病中等度歯肉炎
歯肉の状態...炎症が進行し、歯槽骨の吸収も進行。歯肉の腫れや出血もある。
歯周ポケットの状態...46mm程度
対処法
最初にブラッシングで歯肉の状況改善をはかり、その後、歯科医院での完全歯石除去と、歯肉内のSRPを行います。症状が重い場合は、歯周外科手術が必要となる可能性もあります。専門的な歯のクリーニングや再発防止対応が必須です。
歯周病重度歯肉炎
歯肉の状態...定期的に腫れて、痛みもひどい状態
対処法
歯の保存が可能であれば歯周外科手術などを試みますが、ここまで進行してしまうと抜歯せざるを得ない場合もあります。そうならないためにも、予防や定期検診を欠かさずに行いましょう。

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