2020年7月28日火曜日

歯周病菌の影響により早産を引き起こす危険性があります

歯肉炎になると、主に歯頚部(歯と歯肉の境界部分)に付着した歯垢(プラーク)や歯石中に含まれる細菌により、歯肉が炎症を起こし赤く腫れ、歯磨きをしただけでも出血しやすくなります。他に、歯が萌出不十分な場合や口呼吸の習慣がある場合にも引き起こされます。

歯周病菌の全身への影響
歯肉炎を放置すると周囲の炎症が強くなり歯周炎へと移行して、歯を支える骨まで影響を受けてしまいます。それだけではなく歯周病菌が全身に悪影響を及ぼすことがあります。
【低体重児出産】
歯周病菌の影響により早産を引き起こす危険性があります。
【糖尿病】
歯周病菌が糖尿病を悪化させ、また、その逆の影響も指摘されています。
【心臓血管系障害】
歯周病菌が血液中に入り込むことにより、動脈硬化症を引き起こす可能性があります。
【誤嚥性肺炎】
口から肺に入り込んだ細菌が増殖し、肺炎を引き起こす場合があります。

歯肉炎予防法とは
細菌は食物の糖を利用してプラークを作ります。原因となるプラークの除去とプラークの生成を抑えることが大事です。
規則正しい食生活
糖分の摂取を控える
良く噛んで食べる
歯ブラシ・フロスなどを使用してプラークを除去する(プラークコントロール)
歯石の除去
汚れを落としにくい箇所は歯ブラシだけではなく、フロスなどを上手に利用しましょう。軽い歯肉炎は歯磨きによりプラークが除去され清潔になると、元の健康な状態に戻ります。子どもの頃から正しい歯磨きで歯肉炎を予防しましょう。お近くの歯科医院では効果的な歯磨きが出来るよう「歯磨き指導」を行っています。定期的な歯科健診も受けて、丈夫で長持ちする歯を目指しましょう。

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