2020年7月7日火曜日

ルートプレーニングはスケーリングと違う!?

歯石除去の方法
歯科医院では、スケーラーという専用器具を使った「スケーリング」という方法で歯石除去がおこなわれます。スケーラーには、手動で用いる「ハンドスケーラー」や超音波を使った「超音波スケーラー」などがあります。
2種類のスケーラーの特徴
ハンドスケーラー
ハンドスケーラーは手動で操作するスケーラーのことで、先端部分が鋭く尖っています。歯科医師や歯科衛生士が、ハンドスケーラーによる手技で歯周ポケットの内部や歯の裏側などに付着した歯石を取り除いていきます。

超音波スケーラー
超音波スケーラーは、超音波振動によって歯石を除去するスケーラーです。歯根面にこびり付いた歯石を広範囲で除去するのに適しています。超音波スケーラーには様々な種類がありますが、なかでも歯周病専用の超音波スケーラーは微振動でセメント質を傷付けにくいのがメリットです。また、「チップ」と呼ばれる先端部分を使うことで、狭い歯周ポケットの奥深くに溜まった歯石も除去することができます。
ルートプレーニングはスケーリングと違う!?
スケーリングと似た処置に「ルートプレーニング」という処置があります。ルートプレーニングは、歯周ポケットの奥深くにある歯石や、歯周病菌に汚染されたセメント質を除去する処置です。歯周病が進行すると歯周ポケットが深くなっていきますが、一定以上の深さにある歯石などはスケーリングでは除去できなくなります。これを補う処置が、ルートプレーニングだと言えます。現在、ルートプレーニングは数多くの歯科医院で採用されていますが、クリニック/歯科ではルートプレーニングのデメリットを深刻に捉え、採用していません。

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