2020年5月25日月曜日

毎日の磨き残しをきれいにして歯周病や虫歯を防ぐ

PMTCというのは、歯医者で行う歯の徹底的なクリーニングのことです。このアルファベットは、Professional Mechanical Tooth Cleaningの頭文字を取ったもので、日本語に訳すと、「専門的機械的歯面清掃」ということになります。つまり、専門家(歯科医師や衛生士)が機械を使って歯の表面を清掃する、ということです。具体的には、歯の隅々まで届く器具や機械を使い、特殊なペーストを使って徹底的に汚れを落とし、磨いていきます。

毎日歯磨きしてるのにクリーニングは必要なの?
ところで毎日歯磨きしているのにわざわざ歯のクリーニングなんて必要あるの?と疑問に思う方もいるかもしれませんね。でも、実際毎日歯磨きしているのに虫歯や歯周病になってしまっている人も多いと思います。
実は歯ブラシだけでは取り残しが40%近くも!
普段の歯磨きは歯ブラシだけ、という人が多いと思います。でも、歯ブラシだけでの歯磨きだと、歯の表面についた汚れの60%くらいしか取り切れないことがわかっています。
デンタルフロスを使って丁寧に行なった場合でも90%ほどの除去率だと言われており、100%自分の力で汚れを取りきるのはとても無理なのです。

このような取り残しはどのような部分に出るのかというと、ほとんどが歯と歯の間や歯茎の溝の内部です。そして、この蓄積した汚れが、いずれ虫歯や歯周病を引き起こす原因になります。それはなぜかというと、歯磨きだけでは汚れがきちんと取り切れていないからなのです。PMTCを行うことによって、そのような磨き残しをきれいさっぱり取り除き、虫歯や歯周病を未然に防ぐことができるんです。
歯石取りのクリーニングとの違い
歯医者でのクリーニングというと、「歯石取り」を思い浮かべる人も多いかもしれません。これもクリーニングの一種ではありますが、あくまでも歯の表面の硬い「歯石」を落とすためのもので、歯の表面に溜まったプラーク(歯垢)のような細菌の塊まで取りきることはできません。

石は、プラークが溜まる温床となるところなので、歯石を取ることは歯周病を悪化させないために必要不可欠なものです。でも、それだけでは虫歯や歯周病予防という観点では残念ながら不十分なのです。

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