2020年5月20日水曜日

歯周炎の発症や進行は、喫煙、糖尿病、ストレスに影響を受けるとも言われています

歯と歯肉の間に細菌の塊(バイオフィルム)が張りつくと、毒素を放出し歯肉に炎症が生じます。その炎症が原因で起きた免疫反応によって生じた物質が、歯を支えている骨を破壊していく病気です。

歯周炎の発症や進行は、喫煙、糖尿病、ストレスに影響を受けるとも言われています。さらに歯周疾患は糖尿病、心疾患、肺炎など、高齢者の人生を左右する疾患とも密接に関係しています。歯周疾患を改善することにより、全身疾患のリスクも軽減されると言えるでしょう。
たばこのヤニや口臭が気になる
禁煙のすすめ
タバコが体に及ぼす害は、わかりやすい歯のヤニや口臭だけではありません。喫煙者の口の中は、メラニン色素による死肉の黒色化、タールの沈着による歯面の着色、味覚の鈍麻など、トラブルが非常に起こりやすいです。その中でも特に問題視されているのが、歯周病のかかりやすさです。
タバコにはニコチン、タール、一酸化炭素の三大有害物質をはじめとして、化学物質や有害物質、発がん物質が含まれています。つまりタバコを吸うだけで歯周組織は激しく破壊されます。喫煙者は非喫煙者に比べて、2~8倍も歯周病にかかりやすいのです。
さらには喫煙により血流や免疫力の低下、酸素不足などが生じ、治療をしても改善効果が劣ることもあります。歯周病だけでなく、インプラント治療においても、喫煙者には治癒の遅れや術後の感染が見られ、インプラント脱落の確率が高いのです。
つまり歯周病を予防、治療するためには、禁煙をすることがとても有効です。実際禁煙をはじめて数日から数週間で、死肉の血流が回復し、治療効果が上がると言われています。
体全体の健康はもちろん、「みずみずしいピンク色の歯肉」、「光沢のある白い歯」、「さわやかな息」を手に入れるために、禁煙に取り組むことをおすすめします。

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