2020年5月29日金曜日

一概に歯のクリーニングと言っても、汚れの種類に応じた適切な方法があります

汚れの種類に応じた歯のクリーニング
一概に歯のクリーニングと言っても、汚れの種類に応じた適切な方法があります。
1. 歯垢(プラーク)
染め出しを行った際に、赤く着色する部分が歯垢(プラーク)です。 比較的新しく付着したもので、丁寧な歯磨きで除去することができます。普段磨けていないところが上手に磨けるように歯磨き指導をしていきます。
2. バイオフィルム(歯垢が長期間滞留したもの)
染め出しを行った際に、青く着色する部分がバイオフィルムで、長期間付着した状態で膜を張って、歯磨きでは容易に除去することができません。PMTCという手法で一度除去することをお勧めしています。

3. 歯石(歯垢が石灰化したもの)
歯垢が付着して23日で石灰化が始まります。歯石は歯ブラシで落とすことはできませんので、歯周病治療の一貫としてスケーリング(歯石取り)を行います。

4. 着色(茶渋、ヤニなど)
コーヒー・紅茶・お茶などの色素沈着、タバコのヤニ、歯の表面のステイン(着色)は、歯磨きでは除去することができません。

5. 変色
歯の外側からの「着色」ではなく、歯そのもの(エナメル質・象牙質)が加齢によって「変色」している場合、エアフローではキレイにすることはできません。薬剤を使用して歯そのものを漂白するホワイトニングが効果的です。
PMTC
Professional Mechanical Tooth Cleaning の略。歯ぐきの縁から下13mmの歯面を清掃します。特にプラーク付着部位を重点的に行います。毎日すみずみまで磨いているつもりでも、どうしても歯ブラシの届きにくい所、汚れがたまりやすい所ができてしまいます。この部分のお掃除を徹底的に行うのがPMTCです。ブラッシングでは簡単に落とすことのできないバイオフィルム(細菌の巣)や着色の除去を目的として歯科衛生士が専用の器具を使って行うクリーニングです。当院では、虫歯や歯周病の治療が終了されている方にお勧めしています。また、定期的(13か月程度)に受けていただくとより効果的です

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