2020年3月11日水曜日

歯石を長期間放置してしまうと、その症状によっては外科的手術が必要になることもあります

歯石とは、歯に付着した歯垢が、唾液の中に含まれているカルシウムと結合することでできるもので、いわば細菌の塊のようなものです。そしてこの歯石は、放置していると口臭や虫歯、歯周病を引き起こすことがあります。歯石は毎日歯磨きをしていても徐々にたまってきてしまいます。そこで定期的に歯科医院を受診し、歯石の除去を行う必要があるのです。
歯石除去の流れ
検査
歯石除去をするにあたってはまず、歯と歯茎の状態を検査し、出血や腫れの有無、歯が動いているかどうか、口腔内の衛生状態などを確認します。また、歯周ポケットの測定も行います。
歯石除去
検査完了後、さっそく歯石除去を始めます。当院では、超音波振動によって歯石を粉剤処理する機械と、ハンドスケーラーの2つのツールを用いて歯石の除去を行います。
まずは、超音波と水を同時に出す機会を用いて、歯石をどんどん落としていきます。そして機械では落としきれなかった歯茎の中の歯石や、入り組んだ場所の歯石については、ハンドスケーラーにより丁寧に除去していきます。

また、歯石除去の際の痛みが心配な方のために、施術中に痛みを感じる場合には麻酔をしてから歯石を除去しています。そのためあまり痛みを感じることはありませんのでどうぞご安心ください。
メンテナンス歯石は一度除去すれば二度と除去しなくていいというものではありません。そのため、定期的なメンテナンスが必要となります。
歯石を長期間放置してしまうと、その症状によっては外科的手術が必要になることもあります。手術となると体にも負担がかかりますので、定期的なメンテナンスを心掛けましょう。
歯石を取ると歯がしみる?
歯石を取ると、しばらくの間歯がしみるようになってしまった、なんて経験はありませんか?人間の歯は外側から順にエナメル質、象牙質、歯髄という組織が層になってできているのですが、何らかの理由によってエナメル質が損傷してしまい、象牙質がむき出しに、あるいは象牙質の上のエナメル質がとても薄くなってしまっている場合があります。
そして象牙質が露出していると本来は歯がしみるはずなのですが、歯石によってその部分がコーティングされていると、象牙質が保護されているため歯がしみないことがあるのです。
つまり、歯石を除去したことにより歯が本来の姿を取り戻し、その結果歯がしみるようになることがあるというわけです。ただこれは一時的なもので、しばらく時間が経過するとしみなくなってくることがほとんどです。もし一時的に歯がしみたとしても、歯石をそのまま放置しておくよりははるかにましですので、定期的に歯科医院を受診し、歯石を除去するようにしましょう。

0 件のコメント:

コメントを投稿