2020年3月19日木曜日

歯周病(歯槽膿漏)は、歯を支えている骨や歯肉が弱っていく病気です

歯周病は、30才以上の方の約80%がかかっているといわれている生活習慣病です。歯周病は、歯を失う最も大きな原因となっており、気づかないうちに徐々に進行します。歯肉からの出血や腫れ、進行すると歯ぐきから膿が出たり、ひどく傷んだりします。
歯周病の原因は?
歯周病(歯槽膿漏)の原因は、細菌の塊であるプラーク(歯垢)です。このプラークが歯周組織(歯肉や歯槽骨など)に炎症を起こし、歯周病がはじまります。プラークは食べかすのように思われがちですが、実際は歯周病菌や虫歯菌などの細菌の集団で、最近ではバイオフィルムとも呼ばれています。

歯周ポケット検査
歯周ポケットの診査は、歯周病の進行状態を評価するために必要な検査で、直視できない歯肉の内側の炎症や歯石の有無、歯根の形態などを確認することができます。歯周プローブという器具を歯周ポケットに挿入(プロービング)して、歯周ポケットの深さ(mm)や出血の有無などを調べます。
歯周病が進行すると?
歯周病は症状が進むまでなかなか自覚しにくい病気であるため注意が必要です。初めはほとんど自覚症状がなく、徐々に歯肉からの出血や腫れ、進行すると歯の間のすき間が大きくなり、歯がぐらついてきます。この状態のまま放っておくと、ついには歯を失うことになります。

歯周病の治療
歯周病治療の基本は、歯や歯の周りの汚れを取り除き、清潔に保つようにすることです。
軽度の歯周病であれば、プラーク(歯垢)や歯石を取り除く治療(プラークコントロール、スケーリング・ルートプレーニング)により歯周病を改善することができます。しかし、進行した歯周病では、歯周組織を回復させるための歯周外科手術(フラップ手術、歯周組織再生療法など)が必要になります。

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