2020年3月24日火曜日

メタルボンドとは、セラミックのクラウン(冠)の裏に金属を裏打ちすることで強度を高めている補綴物です

歯のブリッジとは、一般的に少数歯の欠損を再建するために、欠損歯の再建部分のポンティックと支台歯に被せる支台装置を連結させた補綴物です。

ブリッジ治療とは
ブリッジ治療とは、主に欠損歯の両側や片側の残存歯を削合またはインプラント体を埋入して、それを支台歯として使い、そこにブリッジを被せることで歯の再建を目指す治療法です。代替治療として入れ歯やインプラント治療がありますが、ブリッジであれば入れ歯よりも安定性が高く噛んだときに違和感を生じにくいです。また人工歯にセラミックを用いれば審美的な回復も見込め、インプラント治療のような外科処置を伴わないメリットがあります。
ブリッジの素材には審美性の高いセラミックを使用
当院では、歯のブリッジに用いる素材は、強度・硬度・審美性の観点から、自由診療に用いられるセラミックを使った「セラミックブリッジ」を採用しています。またセラミックブリッジに用いる素材にも種類があり、金属の表面にセラミックを焼き付けたメタルボンド、セラミックの内側に硬度の高いジルコニアを使用したジルコニアセラミックがあります。

ジルコニアセラミック
ジルコニアセラミックは、オールセラミックという100%陶材を使った人工歯のクラウン(冠)の内側に、より強度の高いジルコニアという素材を使用したものです。

ジルコニアとは
ジルコニアは、酸化ジルコニウムを安定化させた素材のことで、スペースシャトルやセラミックの包丁に使われるほど硬い特性があります。また、ジルコニアのもう一つの特長として、白く美しい歯を実現できるということがあります。セラミックよりは透明度が劣りますが、セラミックの内側にあっても違和感を感じさせません。このような性質を持つジルコニアを使用したジルコニアセラミックは、強度を必要とするブリッジ治療に適した素材といえます。
メタルボンド
メタルボンドとは、セラミックのクラウン(冠)の裏に金属を裏打ちすることで強度を高めている補綴物です。耐久性があるため、噛む力が強い奥歯のクラウン(冠)によく使われます。強度を必要とするブリッジには、とても適した素材といえます。しかし、金属アレルギーの方は使用できないほか、経時的に金属イオンが溶け出して歯肉が黒ずむリスクがあります。また、表面がにセラミックが焼き付けられていますが、金属で裏打ちされており、透明感に劣ります。

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