2020年3月9日月曜日

虫歯の治療は早目が大事

虫歯がひどくなってしまうと、どうしても大がかりな治療が必要になります。削ったり、詰め物・かぶせ物をしたりと、歯にかかる負担も大きくなりがちです。いつまでも健康な自分の歯で噛めるように、虫歯の早期発見・早期治療を心がけましょう。
あなたの歯はどんな状態ですか?
C0:エナメル質の表面が一時的に溶けている状態(脱灰)
虫歯の進行を防ぎながら再石灰化を促進することで治る場合があります。
治療方法:
フッ素の塗布や適切なブラッシング指導など、虫歯を進行させないための指導を行います。
C1:初期の虫歯:歯の一番表面にできた虫歯
エナメル質が酸で少しずつとけて脱灰のためまれに水がしみる程度。ほとんど無症状です。早期発見と早期処置により簡単な治療で終わる事ができます。また歯みがきやフッ素の塗布で進行を止めることができます。
治療方法:
初期虫歯の治療は虫歯の場所や削る量によって処置が変わります。
前歯、浅い虫歯の場合CR(コンポジットレジン)を充填。
咬み合せの歯、深い虫歯の場合⇒強度が必要なためインレーを詰めます。
C2:象牙質まで進行した状態です。
虫歯が大きくなると神経に近づくため痛みを感じます。歯が染みたり、ときどき痛みが出ることもあります。
冷たいものや甘いものがしみたりします。
治療方法:
虫歯になった部分を全て取り除きインレーで削ったところを塞ぎます。
【!】急患の場合
痛みを感じ来院される急患の方はこのステージまで進行した患者さんが多いです。歯が痛いと感じた時は、痛み止めで我慢したりせず、出来るだけ早めに来院してください。
C3:虫歯が進行して神経の管(歯髄)にまで到達している。
神経にまで虫歯が浸食しているため根管治療を行う必要があります。治療回数が多くなってしまいます。自然と痛みが出たり、熱いものにもしみたりすることがあります。早急に処置を行う必要があります。
治療方法:
根管治療は虫歯を全て除去してから細菌に汚染された歯髄を全て除去し、歯髄の中を洗浄して薬を詰めます。歯の根は大変細く、精密な作業を繰り返し行う必要があります。
C4:歯の頭(歯冠)の部分が崩壊して、歯の根だけ残った状態になっている。
神経が死んでしまい、痛みを感じることはありません。
固い物を噛むとヒビが入ったり、割れてしまうことがあります。割れたヒビから細菌に感染することもあるため、抜歯をしなければならないこともあります。入れ歯、ブリッジ、インプラントなどの人工物で補う必要があります。
治療方法:
残存部分が土台として生かせる場合、被せ物や入れ歯を装着します。残存部分が少ない場合は抜歯をしてブリッジや入れ歯、インプラントで補い噛める様に治療を行います。

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