2020年3月20日金曜日

歯垢は細菌の塊であり、歯垢の中で毒素が作り出され、歯肉に侵入して炎症を起こします

歯周病の直接的な原因は歯垢(プラーク)です。歯垢は細菌の塊であり、歯垢の中で毒素が作り出され、歯肉に侵入して炎症を起こします。歯肉の炎症が進行すると歯肉の腫脹し、歯と歯肉の隙間が深くなり、炎症が深部へと進んでいきます。
歯根膜が壊され、歯槽骨が喪失し始めます。そのまま放置すると、歯槽骨の喪失が進み、歯が動揺し始め、歯が脱落することもあります。

自分でできる歯周病のチェックポイント
歯を磨いた時に歯肉から出血することがある
歯肉が赤く腫れている
口臭がする
口の中がネバネバする
歯がグラグラしている
食べ物が歯の間に挟まりやすい
歯が長く伸びた感じがする
歯周病と全身疾患について
心疾患
疾患は、食生活や運動、ストレスなどの積み重ねが引き起こす生活習慣病の一つです。
歯周病にかかっている人は、そうでない人と比べ、心疾患を発症するリスクが高いという報告があります。
歯周病が重篤であればあるほど、その発症リスクは高いとも言われています。歯周病によって歯周組織で産生された炎症性物質が血流を介して心臓血管に影響を及ぼすためと考えられています。
脳梗塞
歯周病の人はそうでない人より2倍以上、脳梗塞になり易いと言われています。
血圧、コレステロール、中性脂肪が高めの方は、動脈疾患予防のためにも歯周病の予防や治療は、より重要となります。
糖尿病
日本人の糖尿病
強く疑われる人=約890万人
可能性を否定できない人=約1320万人
合わせると2,210万人いると推定されます。
(平成19年国民健康・栄養調査より)
歯周病は糖尿病の合併症の一つ
歯周病は以前から、糖尿病の合併症の一つと言われてきました。実際、糖尿病の人はそうでない人に比べて歯肉炎や歯周炎にかかっている人が多いという報告が多く存在します。
さらに最近では、歯周病になると糖尿病の症状が悪化するという関係も明らかになっており、歯周病と糖尿病は、相互に影響を及ぼしあっていると考えられるようになってきました。
また、歯周病治療で糖尿病も改善することが分かってきています。

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