2020年3月27日金曜日

現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです

歯周病とは、歯の周りの歯ぐき(歯肉)や、歯を支える骨などが破壊される病気で、 かつては歯槽膿漏と言われていました。歯と歯ぐきの境目(歯周ポケット)に細菌が入り、歯肉が炎症を起こし赤く腫れて、ブラッシング時に出血します。 しかし、痛みは全くありません。さらに進行すると、歯肉の中にある歯を支えている骨(歯槽骨)が溶けて、膿が出たり歯がグラグラしてきます。この時期になると、やっと痛みや腫れをともないます。そして、最後には歯が抜けてしまいます。その理由として、初期の段階では虫歯のように歯に穴があいたり、痛くなったりと言ったはっきりとした症状が現れにくく、 かなり進行しないと、痛みや腫れと言う自覚症状が現れないからです。さらに、日本人には歯の定期検診を受ける習慣があまりないこと、また歯周病を確実に治療できる歯科医が残念ながら 非常に少ないことなどが考えられます。一生自分の歯で噛むためには、むし歯の予防と同時に歯周病の予防と適切な治療が大切なのです。 
歯周病にならないために
現在では歯周病は、予防でき治療も可能です。大切なのは予防、診断、治療、そしてメンテナンスです。 
この15年の間に、歯周治療は急速な進歩を遂げました。以前は「不治の病」とさえ言われていた歯周病も、現在では進行を阻止することが可能となり、健康をとりもどすことができます。

正しい歯ブラシの方法で毎日実行
歯の表面を歯垢のない清潔な状態に保つ
歯科医院で歯肉の中まで入っている歯石を完全に取り除き、さらに根の表面を滑らかにして炎症を引き起こす細菌を徹底的に除去します
傷んだ歯肉、骨を治療して健康に近い歯肉にします
歯科衛生士による専門的なクリーニングなどのメインテナンスを定期的に受ける

歯周病の恐ろしい点は、初期・中期には痛みをあまり感じることがなく症状がどんどん進むことです。痛みや腫れの症状が出てくるのは末期になってからで、それまではほとんど自覚症状ありません。これがこの病気の最大の特徴で、また一番恐いところです。
基本治療
この療法は、ほとんどの歯周病に対する基本的な治療です。ポケットの深さを測定し、歯垢、歯石の除去を行います(スケーリング&ルートプレーニング、ブラッシング)
スケーリングは歯の表面や根の表面の歯垢歯石を器械で取除く事です。ルートプレーニングは歯の表面がざらざらしたり、歯石で満たされていたり、毒素や微生物で汚染された表層を除去する方法です。このことにより、歯周組織が改善され、ポケットの深さが浅く(23mm)維持されればメインテナンスに移行します。

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