2020年3月26日木曜日

歯のエナメル質の結晶が安定し、むし歯菌の出す酸に溶けにくい歯を作り、抵抗力を高めます

予防歯科では、むし歯や歯周病などの歯の病気になってから治療するのではなく、それらの病気になる前に予防するための治療を行います。病気になってから治療し、むし歯部分を取り除いたとしても、詰め物等をすれば歯に穴は開き、失ってしまった歯や歯ぐきは元には戻りません。長く健康的な歯を保ちむし歯ゼロを志す為にも早めに正しく予防していくことが大切なのです。

PMTCとはProfessional Mechanical Tooth Cleaningの略です。意味は「専門家による機械を使った歯の清掃」。
歯の清掃なので、ドリルなどで歯を削ることはありません。
虫歯や歯周病の原因である「バイオフィルム(歯の表面についた細菌のかたまり)」や歯垢・歯石を様々な専用機器を使用して除去していきます。
ご自身の普段の歯磨きでは除去しきれない汚れが取れますので、清涼感を味わうことができます。約3ヶ月で再生されると言われるバイオフィルムの除去は継続的なPMTCをお勧めしています。
フッ素塗布
医院では歯に高濃度のフッ素を歯の表面に塗布する事で、むし歯菌の出す酸に溶けにくくむし歯になりにくい強い歯にしていきます。
効果を実感したい方は、年に34回の継続的なフッ素塗布を行うことをお勧めします。

フッ素の3つの効果
歯質の強化する
歯のエナメル質の結晶が安定し、むし歯菌の出す酸に溶けにくい歯を作り、抵抗力を高めます。
再石灰化作用を助ける
酸で溶けたことが原因でむし歯になりかけた部分を再び修復する唾液の再石灰化作用を助けます。
むし歯菌の活動を抑える
むし歯菌が作り出す酸の量を減らすことができます。

唾液検査(サリバテスト)
唾液検査によって、お口の中の細菌の種類や数、唾液の質と量などを調べて、患者様のむし歯のなりやすさや原因、現状を診断し、効果的なむし歯予防法をご提案します。
ご自身のむし歯に対するリスク等を知ることで、ご自身にあった予防を行なっていくことができます。
家庭でできる予防
毎日の歯みがきをきちんと行えば、虫歯や歯周病の発生率を下げることができます。
しかし、歯ブラシだけでは歯間の汚れを取ることが難しいので、歯間ブラシやデンタルフロスを使ってしっかりと汚れを除去することをお勧めします。ご希望があれば、正しいブラッシング方法の指導も行っております。

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