2020年3月20日金曜日

増殖を続ける細菌に対処するには適切なブラッシングを行うしか方法がありません

日本人の80%が歯周病!?
日本人の成人の約80%が歯周病(歯肉炎or歯周炎)にかかっていると言われています。歯周病とは、歯垢(プラーク)中の細菌が歯ぐきに感染することで始まり、やがて歯のまわりの骨などが失われ最終的には歯が抜けてしまうお口の中の病気です。軽度の歯周病は自覚症状がほとんどないので気づかないことが多いのですが、進行にともない、歯の揺れ、歯茎の腫れなどを自覚するようになります。虫歯がなく定期健診を行わない方などは、歯周病の発見が遅れる場合があり要注意です。

とても怖い歯周病
歯周病は歯垢(プラーク)中の細菌が歯ぐきに感染した際に、殺菌が広がらないように排除するため「炎症」という症状が起こります。これが歯周病初期段階「歯肉炎」の始まりです。この歯肉炎は自覚症状がないので、このまま放置される場合がほとんどです。そして殺菌は歯ぐきのより深い部分に潜り込み炎症を広げ、毒素を出し、歯周組織を破壊し歯が抜け落ちるという現象が起きてしまいます。
歯科用品
さらに歯周病菌が肺炎の原因菌と一緒に気管を通り、高齢者に多い誤嚥性肺炎を発症させ、循環器に作用し心筋梗塞や心臓発作を発症する恐れがあります。又、糖尿病を悪化させる作用もあり、歯周病は全身疾患にも悪影響を与える病気です。

歯周病治療
1・正しいブラッシング
増殖を続ける細菌に対処するには適切なブラッシングを行うしか方法がありません。
歯科医師指導の下、正しいブラッシングの練習をし、歯と歯茎の間や、歯と歯の隙間など細かい部分の清掃をしていただきます。
2・生活習慣の改善
喫煙やかみ合わせの問題は歯周病の進行を早めてしまいます。
生活習慣の改善で、歯周病になりにくい環境をつくるご指導をいたします。
3・禁煙指導
たばこの煙に含まれるニコチンは歯肉の免疫力を下げ、治癒を妨げます。
少しずつでも喫煙本数を減らしていくことが望ましいです。
早めの検診が何より大事
自覚症状がないから進行する歯周病
初期段階の歯周病は痛みがないので歯周病にかかっていることに気づきにくい病気です。ですが痛みがなくとも症状は確実に進行しています。そして気がついたときには手遅れに・・・
治療をせず、末期症状を迎えてしまった場合は延命処置で精一杯です。元には戻りません。いつまでもご自身の歯で楽しく食事ができるように、早めの検診を受けることをお勧めします。

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