2020年3月11日水曜日

「百害あって一利なし」と言われる例に漏れず、タバコは歯周病リスクを格段に高めます

また、かかってしまってからの進行を早めるという作用もあります。あるデータでは、
タバコを吸う人は、吸わない人に比べて4倍近く歯周病になりやすいと言われているほど
です。歯周病の進行速度は2倍以上早く、しかも治りにくくなります。

当院の歯周病患者の皆さまには、「なるべくタバコはやめてください」とお願いしていま
す。重症の方には、「タバコをやめるか、入れ歯になるか、どちらかを選択してください
」とお話しすることもあるほどです。また、喫煙を続けていると、糖尿病や高血圧症など、さまざまな生活習慣病を引き起こしやすくなることがわかっています。歯周病以外の大きな病気にかかる可能性も高まるのです。
バランスの悪い食事
ビタミンやミネラルなどが不足すると、歯周病になりやすいと言われています。サプリメントなどを使うほど気にする必要はありませんが、食事のバランスには意識的になる必要があるでしょう。普段から十分に野菜を食べるように心がけてください。偏食の方は、なるべく早く改善に向けて取り組みを始めることをお勧めします。

睡眠不足
睡眠不足も歯周病リスクを高める要因になります。仕事などでやむを得ない場合を除き、やはり夜はしっかりと、十分な時間寝るように心がけてください。科学的なデータではありませんが、歯科医の感覚として、夜勤がある職種の方は非常に歯周病になりやすいと思われます。

具体的な例を挙げると、タクシーの運転手さんや看護師さんなどです。あくまで歯周病になる方が多い傾向にあるということですが、不規則な生活スタイルを余儀なくされている方は、特に気をつけておくことをお勧めします。

ストレス
ストレスも歯周病と深く関係しています。身内に不幸があったなど、多大なるストレスがかかる時には、歯周病が悪化するケースが多く見られます。まったくストレスがない生活というのは難しいかと思いますが、自分なりの方法で適度にリフレッシュして、うまく付き合っていく工夫をしましょう。
肥満
肥満は万病の元とよく言われますが、歯周病も例外ではありません。適度な運動を心がけて、適正体重を維持しましょう。運動することは、肥満防止だけでなく、ストレスの解消にもつながります。

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