2018年5月17日木曜日

歯周病のきっかけになるのは「歯垢」。

歯を失う原因は、虫歯だと思われがちですが、実は歯周病で歯を失っている方の方が多いのです。
すでに日本人の80%以上が歯周病にかかっていると言われて久しいのですが、それにも関わらず自分が歯周病になっていることに気づいていない人が実に多いのです。それは重度の歯周病になるまでは、自覚症状が無いからだと考えられます。また、歯周病は大人の病気と思われがちですが、子供にも増えてきている病気です。
歯周病のきっかけになるのは「歯垢」。
歯垢は、ただの汚れや食べもののカスではありません。それらに細菌が繁殖して目に見える状態になったものです。 実に歯垢の8割は細菌だといわれています。細菌が目に見えるほどの塊の状態、つまり歯垢になるには24時間くらいかかります。食事は人間にとって不可欠なものですが、それが食べかすとして口腔内に残っている場合は細菌のエサになってしまうのです。これを取り除くために行うのが、食後の歯磨きです。とくに唾液が減る睡眠中は細菌が活動しやすい時です。このときに食べかすが残っていると、細菌にとっては天国状態です。就寝前の歯磨きはとても大切です。

ちなみに、24時間を過ぎてさらに放置してしまうと、約2日間で「歯石」に変化してしまいます。 歯石になってしまうと、通常の歯磨きで落とすことは困難です。歯垢や歯石はそのままにしていると、歯周病だけでなく、虫歯の原因にもなります。 細菌の塊が歯と歯茎の間に入り込んでいますから、歯茎が弱くなってしまい、細菌を更に増やしやすい状態を作り上げていまいます。 恐ろしいことに歯周ポケットに歯垢が入り込むことによって、口の中だけではなく、体の中にまで細菌を取り込んでしまうことになります。特に抵抗力の落ちている病気療養中や高齢者は気をつけなくてはなりません。
ブラッシング指導
正しい歯ブラシの持ち方や選び方、動かし方、当てる角度、ブラッシングの時間、タイミングなどをお教えします。正しいブラッシング方法を身に付け、ホームケアの精度を高めていきましょう。

PMTC
専用機材を使った歯のクリーニングです。普段のブラッシングでは取り切れない歯石やプラークなどもしっかり除去します。通常の歯石、着色の除去後、専用のブラシやチップとフッ素入りのペーストを用いて、奥歯の歯間や歯面ブラシの届きにくい部位を磨きます。
PMTC後には、歯の表面はつるつるになり、フッ素が浸透しやすくなるので歯質の強化も図れ歯周病やむし歯の予防にも効果的です。

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