2018年5月4日金曜日

歯周病を治すには患者さんによるプラークコントロールが重要で、これは毎日の歯磨きにあたります

歯周病とは、歯の周囲に付着したプラークが歯と歯肉の間に入り込み、歯を支えている骨を溶かしてしまう病気です。
プラークに非常に多く含まれているバクテリアが出す毒素によって、歯肉が炎症を起こし、骨が溶けます。日本の歯科疾患実態調査によると、「歯周病」は、成人の過半数以上が罹患している疾患とされ、初期の歯周病まで含めるとその罹患率は8割・9割とも言われています。「歯周病」は、世界中で最も多くの人が罹っている病気としてギネスブックにも載っています。「喫煙」「糖尿病」「薬剤の服用」「不適切な歯の治療」等が重なると、さらに加速度的に悪化します。歯周病におかされていた場合には、正確に診断することが重要です。
歯磨きの方法の指導
歯周病を治すには患者さんによるプラークコントロールが重要で、これは毎日の歯磨きにあたります。そこで、歯磨きの精度を高めるための指導を治療の1つとして行います。ちなみにこれは、歯科医院の定期健診の際でも指導を受けることができます。指導内容は歯科医ごとで異なる点はあるでしょうが、効果的な歯磨き粉の類を聞いておくのもいいでしょう。ちなみにプラークコントロールは歯周病を治す上での基本になるため、初期段階や中期段階などの症状の度合いに関わらず、必ず必要な治療になります。

プラークや歯石の除去
これも歯周病治療の基本となるため、症状の度合いに関係なく行う治療です。いわゆる口の中のクリーニングであり、歯磨きで除去しきれていないプラークを除去するだけでなく、歯磨きでは除去自体不可能な歯石もとることができます。口の中が清潔になるのはもちろんですが、そもそも歯周病菌はこれらの中に潜んでいるのです。このため、口の中のクリーニングは歯周病菌を除去する目的も兼ねています。また、歯周病菌を除去する意味では歯周ポケット内の清掃も行います。
メンテナンス
歯周病治療が終わった後、その状態を維持するために必要な治療です。既に歯周病は治っているものの、このメンテナンスを疎かにしてしまうと治療の効果も失われてしまいます。通院の頻度は実際に歯科医から指示がありますが、歯周病の状態によって異なるので一定ではありません。例えば軽度の歯周病の場合ならメンテナンスは6ヶ月ごとでも充分ですが、歯周外科手術を受けて治療した場合などは1ヶ月、つまり毎月メンテナンスを行った方がいいでしょう。このように人それぞれ通院の頻度は異なるものの、欠かしてはいけないという点では同じです。

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