2018年5月9日水曜日

歯を支えている顎の骨がほとんど溶けてしまうため歯根(歯の根)が露出してきます

歯周病は、初期は歯ぐきに軽い炎症を起こす程度ですが、進行すると歯を支える顎の骨(歯槽骨)を溶かしてしまう恐ろしい病気です。自覚症状に乏しいため、知らない間にどんどん進行し、歯がポロッと抜け落ちてしまうということも。

日本人が歯を失う原因第一位というデータもあり、成人のうち約8割が罹患している国民病だと考えられています。あなたも歯周病になっている可能性があるのです。気になる症状がないか、次のチェックリストで確認してみましょう。
歯肉炎
歯周病の前段階は歯肉炎(しにくえん)です。まず歯ぐきが赤く腫れてきて、ブラッシング後に血が出たりします。歯ぐきだけが腫れている状態で、歯を支える骨はまだ溶けていません。この時点ではお口の中の清掃状態がブラッシング等で改善されれば治ってしまいます。

軽度歯周炎
歯肉炎が少し進んでくると、汚れの中にいる歯周病菌が出す毒素によって歯を支える骨が溶かされます。この時、歯ぐきから出血がみられ、さらに膿がたまって口臭が出る場合があります。軽度の歯周病でも歯科医院での検査によって発見することができます。

中等度歯周炎
軽度歯周炎がさらに進行した状態です。この段階になると歯ぐきが腫れて膿がたまり、悪臭を放ち、また歯を支えている顎の骨が大きく溶けてくるため歯がグラグラしてくることがあります。歯に付いた汚れは奥深くにあり、ご自分で取ることはできません。すぐに治療を開始した方が良い状態です。
重度歯周病
歯を支えている顎の骨がほとんど溶けてしまうため歯根(歯の根)が露出してきます。そのためご自分では歯が長くなったように見えることがあります。歯はだんだん物が咬めなくなるほどのグラグラな状態になり、出血、膿、口臭がひどくなり、最終的に歯が抜け落ちてしまう危険な状態です。ここまで進行してしまうと抜歯をしないといけなくなりますので、この状態になる前に早期発見で治療を開始しなくてはいけません。

PMTC
Professional Mechanical Tooth Cleaning の略。専門家の専用器具を用いた歯のクリーニングのことです。自分で行うブラッシングでは落としきれない汚れ、歯垢、歯石を徹底的の除去します。

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