2018年7月19日木曜日

歯周ポケットの深さが概ね5~6mmになります

日本は「歯周病大国」と呼ばれており、30代の約8割が歯周病だといわれています
歯周病とは歯と歯ぐきのすき間にできる『歯周ポケット』に細菌のかたまりである汚れがたまってしまい、歯肉が炎症を起こす病気です。虫歯と違い、徐々に進行してしまって、症状もあまり無いまま気づけば歯を抜かなくてはならない程ひどくなってしまうこともある恐ろしい病気です。日本は「歯周病大国」と呼ばれており、30代の約8割が歯周病だといわれています。

バイオフィルムと歯周ポケットの関係
軽度の歯周病
歯周ポケットの深さが34mmとなります。歯と歯肉の溝に細菌が集まり、バイオフィルム が形成されると細菌が放出する酵素により歯肉に炎症が起こり、歯周ポケットができます。いわゆる軽度の歯周病の段階です。軽度の歯周病であれば、かかりつけ歯科医院での歯石取りやクリーニングで治すことが可能です。
中度の歯周病
歯周ポケットの深さが概ね56mmになります。
ポケット内部でバイオフィルムが増殖すると、白血球は酵素を分泌し、細菌を攻撃します。
しかし、細菌はバイオフィルムのバリアーにより保護されているため、白血球の攻撃を受けません。逆に白血球が出す酵素により歯肉が破壊され、歯肉の炎症はさらに拡大します。

重度の歯周病
歯周ポケットの深さが7mm以上になった状態です。この段階になりますとバイオフィルムは どんどん大きくなっていきます。その結果、炎症は歯周ポケットの深部へと進行し、さらに深くなり、最終的には骨の吸収(溶ける)が始まります。こうなると歯を支える歯槽骨がなくなってきて歯がグラグラし、最終的には歯が抜けてしまいます。
一昔前までは「歯医者は痛くなってから行く」という考えの方が多かったのですが、最近では、歯をケアしないことのリスクが広く知られるようになってきました。ご自分の歯を気遣って「健康な歯を保つために歯医者に行く」という方が少しずつ増えています。
予防が大切という考え方は、欧米をはじめとする歯科先進国ではごく一般的なこと。予防処置の受診率が高い欧米では、高齢になっても歯の保有数や保有率が高く、生涯にわたって歯の健康を保っている人がたくさんいるのです。

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