2018年7月5日木曜日

歯周病は、歯の歯肉に近い部分についた、歯垢(プラーク:細菌の塊)によって引き起こされる病気です

歯周病は、現代日本においては歯を失う原因としては最も多いものとなっています。
原因は歯のすきまにたまる垢で、「プラーク」と呼ばれるものです。プラークの中で歯周病菌が増殖し、歯を溶かしていくことで私たちの歯に大きなダメージを与えます。そして歯周病は感染症なのですが、生活習慣病ともいわれます。生活習慣によって大きく左右され、症状を悪化・進行させてしまうものだからです。逆にいえば、生活習慣に注意することで進行を食い止めることもできます、30才以上の成人の80%以上が歯周病になっているといわれます。ただし減ってしまった歯茎はもう元へ戻りません。40才を超えたら、歯周病と歯と歯の間の虫歯に気をつけてください。年23回の定期検診と歯石とりが効果的です。歯周病によく効く薬もご紹介します。
歯周病は、歯の歯肉に近い部分についた、歯垢(プラーク:細菌の塊)によって引き起こされる病気です。プラークには細菌や細菌の作った毒素が含まれプラークが原因で歯を支える骨が失われます。歯石(歯垢が唾液の成分によって石灰化したもの)があるとプラークの除去は困難になります。もっとわかりやすく説明すると歯と歯ぐきの境目についた歯垢(プラーク:細菌の塊)から、歯の根にそって歯周病菌が入り込み、歯を支えている周りの組織がじわじわと壊れていくのです。

喫煙、糖尿病、咬み合わせも歯周病の増悪因子ですので、治療コントロールすることが重要です。また、ある日突然、歯周病になるわけではありません。実は、10代から少しずつ進行していき、20数年の歳月をかけて、歯肉をジワジワとゆっくり冒し、歯ぐきから血がでるという自覚症状がでる30代の頃には、もはや歯肉炎・歯周炎になっています。虫歯と違ってほとんど痛みがないため、気がついた時には抜くはめに・・・なんてこともありえる恐い病気なのです。
スケーリング
スケーリングとは歯に付着したプラークや歯石を除去する治療です。歯石は歯面に付着したプラークに唾液中のリン、カルシウムが混じって石灰化したもので、表面は粗造でプラークが更に付着しやすいような構造をしており、歯に強固に付着しています。スケーリングでは主に、超音波スケーラーやキュレットスケーラーを使用して取り除き、歯の表面をつるつるの状態にし、プラークが付着しにくい状態にします。

SRP
長期間、歯医者さんで歯石をとっておらず、歯石が多くついている状態になると歯と歯ぐきの境目の溝が4-6mmと深い状態になってしまいます。この状態になると歯石が歯肉の中にまで付着してしまっているため、麻酔(表面麻酔、局所麻酔)などを用いて、歯石を除去して歯の根元をきれいにするSRPという処置が必要になります。この処置によって、ポケットが深い状態を改善することができます。深いポケットを放置すれば、その部分の歯周病は進行してしまいますので、しっかり歯石を除去することが大切です。SRPは、歯周病治療に関するトレーニングを積んだ歯科衛生士の協力が必要になってきます。外科処置をしなくてもこの部分の治療がきちんとできていれば、歯の延命につなげることができます。

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